６月の聖句

今月のテーマは「平和」です。平和というものを違う言葉で表現してみると「心配しなくていい」「安心していられる」ということでしょう。というのは、私たちは心配なことがあるとそれを何とかして片づけていたいと考えるからです。不安になるとグラグラして落ち着かないものですから、何とかして落ち着きたいと考えるのです。
　保護者の皆さんは毎日家の事（食べること、服装のことなど）や子どもたちを育てること、仕事のことなどいつでも頭の中にこれらの事があるでしょう。それらのことは子どもたちが毎日を心配しないで、安心して過ごすためにとても大切なことなのです。ですから皆さんが毎日大変な思いをしながら何とかやり繰りしている１つ１つのことにはとても大きな意味があるのです。
子どもたちが安心すると言えば、もう１つ大切なことを思い出しました。子どもたちは皆さんの笑顔を見るのが大好きでしょう。皆さんが子どもたちに笑顔を向けて下さると「あなたはここにいてもよいのだ」というメッセージを受け取れるのです。また食べることや着る服などがちゃんと準備されていることによって子どもたちは「私は大切にされている」というメッセージを受け取ります。お母さんやお父さんが自分のために心配のないようにしてくれる、大切にしてくれている、このことが分かると子どもたちはのびのびと出来ます。平和であるためには他の人にとって一番大切なことが何かを見極めて、それを差し出すところに秘訣があるように思います。

　中遠教会　牧師 兵藤辰也