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8月の聖句

「平和をつくりだす人たちはさいわいである」-マタイ5章9節-


毎年8月になると8月15日の「終戦記念日」のことや平和のことなどが新聞・ニュースで取り上げられるようになり、まるで年中行事の1つのようです。そうはいっても私たちがこの時期に平和について考える時を持つことは大切なことだと考えます。
 NHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の中で72年前の日本が戦争中であった時期のことが取り上げられていました。とても印象深く覚えている言葉があります。「戦争が起こると自分たちふつうの市民の平凡な暮らしが壊されてしまう」その通りだと思います。戦争が起こると親子、兄弟、隣近所の人々が何気なく暮らしている毎日が壊れるのです。衣食住が足りなくなり、家族の誰かがいなくなる、隣近所でお互いを不信の目で見合う、こうしたことが実際に起こりました。
 72年前に戦争が終わった後、私たちの国は国の司法・立法・行政の責任を負う人々がまず守るべきものとして「日本国憲法」が作られ、そこに戦いによる問題解決をしない、つまり平和を志すことがうたわれています。その理由は戦争をしても私たち市民は決して幸せになれないことを思い知らされたからです。現在日本を取り巻く世界の事情は複雑で、難問が山積みですけれど、私たちの平凡な毎日は平和によってこそ守られることを心に留める8月にしたいです。

中遠教会 牧師 兵藤辰也