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10月の聖句

「あなたがたは地の塩である」  -マタイ5章13節- 


「塩」はどちらのご家庭にも置いてあるものでしょう。その意味でいつも、あって当たり前のものです。恐らく「今日は塩を全く使わないで過ごした」という日はないでしょう。皆さんはこういう体験があるでしょうか。「塩」を使おうとしたら、「塩」がなかった。実際になくなってみるとすぐに困るのが塩です。俗に言われていることですが、水と塩があれば私たちは数日間は生きられるそうです。それくらいに「塩」は私たちにとってなくてはならないものです。
 イエス様は「あなたがたは地の塩である」とおっしゃいました。これは「あなたがたはこの世の中でなくてはならない人間だ」ということです。保護者の皆さんにとって子どもたちは「なくてはならない人間」なのです。
 子育ては楽しい時ばかりではなく、大変な時もあります。思うようにならないことが多いものです。それでも子どもたちが「塩」であると言われるのは、子どもたちとの関わりによって皆さんは「親」であることが出来るからです。子どもがいないのに親になることは出来ません。その意味で保護者の皆さんは子どもたちがいることによって「人の子の親」であることを支えられているのです。

中遠教会牧師 兵藤辰也