グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 今月の聖句  > 12月の聖句

12月の聖句

「今日、ダビデの町であなたがたのために救い主がお生まれになった」 -ルカによる福音書2章11節-


イエス・キリストの誕生をお祝いするクリスマスを子どもたちは楽しみにしていることでしょう。その日を迎えるために保育園では子どもたちと一緒に準備をしています。この準備はやろうと思えば1週間くらいで出来てしまうものもあります。でも一時にではなく、少しずつ準備をするのです。
 こうした準備の進め方をするなかで子どもたちは保育園での生活の中で毎日「あと何日したらクリスマスが来るのだ」という思いを持つようになります。つまり、自分たちの将来に喜ばしいこと、楽しみなことがあるのを心待ちにするわけです。こういう時の「待っている気持ち」は決してイライラしたものではありません。というのはクリスマスは間違いなくやって来ることを子どもたちは信じていますし、その日が来たらどれだけ嬉しいかも分かっているからです。
 私たち大人はついつい「待つ」ことは無駄なこと、やらなくてもよいことをやらされることだとネガティブに考えてしまいがちですが、確かな約束を頼りにしながら待つことは落ち着きを身に着けることにつながります。この時期忙しく、慌ただしくなりがちな私たちにクリスマスは待つことの喜び、そして待つことを通して人間らしい落ち着きを与えてくれるのです。

中遠教会 牧師 兵藤辰也