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2020「10月の聖句」

「いかに楽しいことでしょう。主に感謝をささげることは」 -詩編92編2節-

 乳幼児期に誰しもが触れる遊びの1つに「ごっこ遊び」があります。ままごともその1つです。皆さんもお家でなさることもあるかもしれません。我が家でもかつてそうでしたが、大抵子どもたちがお母さんやお父さんになり、親が子どもの役をやりました。子どもたちがご飯を作ってくれて「はい、どうぞ」「はい、ありがとう」(食べ終わったら)「ありがとう。ごちそうさまでした。」「どういたしまして。」何度やったか知れません。
 例えば、こうした「ごっこ遊び」を通して、子どもたちは「ありがとう」と言われる立場にもなり、その嬉しさや満足感を得ます。同時に「ありがとう」という言葉が相手をどんなに喜ばせるものかを体験しています。「ありがとう」という感謝の気持ちを表す言葉は他の人を喜ばせ、自分自身も喜べるものです。
 子育てや家事、仕事などで忙しい毎日を過ごしている保護者の皆さんが幸せを感じられる場面の1つに「ありがとう」があるのではないかと思います。  

中遠教会 牧師 兵藤辰也