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新しい年度を迎えて

                                                      園長 永島弘美
 ご入園 ご進級 おめでとうございます。
花壇のチューリップも咲きそろい、桜の花も満開です。今日は、新入園児の皆様をお迎えして入園進級式を行いました。期待と希望にあふれている子どもたち。でも、ちょっぴり不安を抱えている様子も見受けられました。
2015年度は、1名の異動職員と4名の新規採用職員を迎えてスタートしました。年度の切り替えの時期には家庭保育のご協力をいただきまして、心より感謝致します。おかげ様で、多くの職員が年度末合同研修会に参加することができました。ありがとうございました。
 年度末研修には、福島大学の大宮勇雄教授をお招きして『乳幼児期だからこそ育つ「大切なもの」がある-教育と保育は切り離せない-』と題して、大変興味深いお話しをしていただきました。「教育と保育は一体的に行うものであり、幼児期から児童期にかけては、学びの芽生えの時期から自覚的な学びの時期への円滑な移行をいかに図るかが重要となる。『学びの芽生え』とは、学ぶということを意識しているわけではないが、楽しいことや好きなことに集中することを通じて、様々なことを学んでいくことであり、幼児期における遊びの中での学びがこれにあたる。」と話されました。
 保育園では子どもが興味関心を持って熱中して遊ぶ姿があります。これが『学びの芽生え』につながるというのです。そして、それが子どもにとって難しいことであっても、自らが「主体的」に立ち向かおうとする姿勢が大切なのです。私は、そのチャレンジが思うようにいかなかったとしても、困難に立ち向かうのが「おもしろい」と感じられる子どもに育てていきたいと思いました。結果だけではわからないことがあるのです。テストの点数だけでは子どもの生涯を支えるには値しないということを強く感じました。子どもの姿を思い浮かべてみると、困難と思われることに何回も挑戦する姿があります。自分からすすんで、あきらめずに、くじけずに向かう姿勢が乳幼児にはよく見られます。できない時間が大切なのです。支え合う周りの友だちの存在も必要なのです。人間が本来持っているものなのかもしれません。私たち大人がその芽を摘んでしまわないように、私たちは保育のプロとしてその子どもの姿を見逃すことなく、成長発達に関わっていきたいと思います。難しいことに挑戦しようとする姿勢は、生涯にわたり、人としての成長を支えることに繋がっていくのです。職員一同、保護者の皆様と共に子どもたち一人一人に丁寧に関わっていきたいと考えています。今年度もどうぞよろしくお願い致します。

*講演会のご紹介
4月25日(土)の父母の会総会で、静岡産業大学の山田悟史先生の講演会を予定しています。今年度は運動に着目して、『乳幼児期の運動発達』をテーマに取り組んでいこうと考えています。山田先生は、スポーツのコーチングがご専門です。教育・研究内容としては、「主体性」を教育の基本とし、自ら考え、自ら目標を定めて、自ら行動する。この「自己成長力」とも言える「主体性」を存分に発揮し、高めていける教育を目指しています。日常生活の中に子どもの運動機能を伸ばす秘訣を教えてくださいます。快い運動の体験は、子どもたちが生涯にわたって健康的に生活し、豊かな人生をおくるための基盤となるものです。たくさんの保護者の皆様のご参加をお待ちしています。