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親子で心地よさを味わって~「もっとやりたい」~

                                                  園長 永島 弘美
新緑が美しい季節になりました。また、夜空(20時前後)を見上げると、西の空に大きく光り輝く金星を見ることができます。真上あたりに輝く木星も美しいです。オリオン座は西の空に、そして、東の空から高くあがってきたのは、オオクマ座の一部である北斗七星です。ご存知の方も多いと思いますが、夜空を見ていると、何か大きなパワーをもらっている自分を感じずにはいられません。おやすみ前のひと時にお子さんと一緒に夜空を見上げ、光り輝く星を楽しむのもひとつです。
さて、先日行われました父母の会総会ならびに講演会には、多数ご出席いただきましたこと、心より感謝申し上げます。都合により総会の日程を1週間遅らせたため、磐田市の記念行事と重なってしまったようで、どうぞ、お許しください。山田先生の講演の中で、様々な遊びの中に運動の要素が多く含まれていることが理解できました。ご家庭で、親子で運動あそびをするきっかけになればと思います。
先月、私は身体心理学(心と体の関係をさぐる心理学)についての研修会に参加しました。演題は『子どもの「脳」は肌にある~オキシトシンが与える影響~』でした。講演の中で、子どもの成長発達を促すために、ベースになっているのは体であり、心と結びついている体をきちんと育てることが重要で、その土台の上にたち、感覚(視覚、臭覚、聴覚、味覚、触覚に加えて身体感覚)が育ち、その土台の上に感情(喜怒哀楽といったもの)が育ち、その上に、頭といった知的な育ちが促されると話されました。例えば、姿勢が悪い=うつ向き加減=ネガティブになる。こうした場合の対処法として、姿勢を変えることで脳の活動が変わり、ポジティブになると話されました。また、子どもの成長発達には欠かせないものとして、特に、子どもの時に皮膚感覚を育てることが重要であり、「赤ちゃんはすべてのものを皮膚で認識しようとする。人の一生の中で、スキンシップの必要量は、乳児期が最も多く、年齢が高くなるごとに減るが、老年期にはまた増えていく。スキンシップは、幸せホルモンとも呼ばれるオキシトシンの分泌により、父親母親への相乗効果ももたらす。抱っこ等の優しいスキンシップは母親の方が双方に効果的で、体を動かす等の刺激的なスキンシップは父親の方が効果的である。」と話されました。そして、「外で遊ぶことが大きな効果を生み、成長してサッカーや野球を習わせることは、一部の筋肉はつくが体を総合的に成長発達させるには、むしろ、鬼ごっこ(例として)の方が効果的である」とも話されました。確かに、2歳の子どもでさえ、追いかけっこをすると狭いところを体の動きを調整して通り抜け、反対側から追いかけようとすると体の向きを変えて逃げていきます。さらに、相手の動きをよく見て、自分の体勢を考えながら行動に移すのです。遊びの中には様々な運動要素が含まれていることがよくわかります。
子どもとの遊びに大人である私たちも夢中になってしまうことがあります。子ども同士で、親子または家族と一緒に色々な遊びをすることで、運動効果だけではなく、成長発達に必要な様々な子どもの育ちを促します。大人も子どもも「もっとやりたい」「たのしい」「おもしろい」を感じながら過ごしましょう。
保育計画『今月の主題』は「わくわくする」「おもしろい」です。この主題に沿って細かな計画を立て、保育の中での運動あそびに着目し、ご家庭へも紹介していきたいと考えています。家族で楽しんでいる運動遊び等もぜひ、ご紹介頂けたら幸いに思います。