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親子散歩

田植えの季節を迎えました。夜になると蛙の大合唱が聞かれます。6月も子どもたちと梅雨の季節を大いに楽しみたいと思います。プールも始まりますので、準備もよろしくお願いいたします。
先日は親子散歩(3歳以上児)の行事にご参加いただきまして、ありがとうございました。今年は『ももたろう』のお話を保育に取り入れて楽しみました。子どもたちは創造力を膨らめて『ももたろう』の世界に入り込んだり、現実の世界にもどったりと行ったり来たりを楽しみながら、それぞれに想いを巡らせます。年長児のA男子は「鬼退治に行く時、ももたろうは犬と猿と雉と話ができたから一緒に連れていくことができたけど、僕たちは話ができないからね。」(なるほど)と。鬼を退治して姫様を助けてほしいと言われて、どうしたものかと考えた時のことばでした。保育室では、力をつけるために食事をしっかりし、運動を今まで以上に頑張っている姿もありました。キビ団子(きな粉団子ですが)作りもして、友たちと一緒に、それはそれは美味しそうにほうばっていました。おすそ分けをいただきましたが、これがとっても美味しかったです(作り方、お教えしますよ)。
迎えた当日、天気も良く、親子散歩日和となりました。手をつないで歩く何気ないことですが、とても新鮮に感じられたご家庭も多かったようです。公園に行っても、遊具で遊ぶことが主流になっているのではないかと思います。親子散歩のねらいとして「自然に触れる」もありました。公園には、銀杏やトチノキといった様々な樹木の新緑の美しさが心地よく感じられました。自然の中で遊ぶことで、数えきれない発見や感動があります。自然には、人智を超えた力があり、人を育てる未知の領域をたくさん持っているのです。
そして、当日の帰り道、B男子は「ねぇ、お姫様は助かったの?」と帰り際に尋ねたのです。姫様シールをもらうだけでは納得がいかなかったのでしょうか。それをきっかけに、次の月曜日には姫様が姿を現し、「ありがとう」と子どもたちに告げたのです。「また来てね」と子どもたちは2階のテラスから手を振る姫様に応えていました。保育士は保育の中で仕掛けを行いながら、子どものことばや子どもの想いを保育に反映させていきます。保育は保育士主導ではなく、主体は子どもなのです。
保護者皆様からお寄せいただいたアンケートも、嬉しく拝見させていただきました。
「日頃あるようでなかなか持てない時間だと感じます。娘からも〝お母さんと二人きりって楽しいね〟と言われ、嬉しいひと言ではありましたが、日頃、あまりかまってあげられていない、下の子に目や手がいきがちかなぁと。」「子どもの心をくすぐるアイテムがあり、おもしろかったです。お手紙が届くなど、子どもが引き込まれていくワクワク感がより一層ありました。」「カンガルー抱っことペンギン歩きはあれ以来、親子でお気に入りです」「世界観があって楽しめて、すごくすごく親子で満喫しました。時間がとれたらまた夫婦で参加したいと思います。」この他、時間設定について又、「親子数組でグループになって何かするというのがあれば、他の方と、もっとコミュニケーションできたかも」等の来年への提案もいただきました。来年の参考にさせていただきます。丁寧にご回答いただきましたことを心よりお礼申し上げます。
 かぶと塚公園には『兜塚古墳』もあり、自然環境も豊かです。「来年もかぶと塚がいいです」という声も多く聞かれました。保育の延長線上に行事があり、保護者の皆様に趣旨を理解していただき、一緒に参加していただき、行事は完成します。来年はどんなねらいでどんな楽しみ方をしようかと私たちの意欲も増しました。支えてくださる保護者の皆様がいることで私たちも元気と力をもらいます。共に、子どもたちの育ちをしっかりと支えていきましょう。

                                                      園長 永島 弘美