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クリスマスを迎えるために

こうのとり保育園はキリスト教を保育の理念としています。
クリスマスは神の御子であるイエス・キリストのお誕生をお祝いする日なのです。11月の下旬から、クリスマスを迎える準備をしています。そして、イエス様のお誕生を楽しみに待つアドベントの期間に入りました。クリスマスツリーが飾られ、クランツの4本のローソクの1本目に灯がともり、礼拝をささげました。イエス様は悲しみや苦悩に満ちた世界を愛の力によって変えようとしてやってきます。イエス様を迎えるために、子どもたちと一緒に心の準備もしていきたいと思います。

1回目のアドベント礼拝で、献金のお話をしました。
その中で、子どもたちに2枚の写真を見せました。サパ(西アフリカの人たちを支援する会)が発行している写真家の飯塚明夫という方がとられた写真です。1枚目は、サバンナの水汲みと題して、じわじわと湧き出す水(泥水に近いもの)を根気よく掬う少女の写真。そして、2枚目は、突然の豪雨に軒下に避難した村人たちが、すばやく、バケツを並べて雨水を溜める姿が映し出されている写真です。水道をひねれば、当たり前のように水が出てくる生活をしている子どもたちには信じられない光景だったようです。私たち大人であっても、そんな生活は考えられませんね。でも、それが、この地での日常の光景なのです。
先日、図書館に行った時に、『生きる』という写真集が目にとまりました。その中には、東日本大震災の時の写真、100枚以上が収められていました。5年が経過した今でも、到底、現地の復旧に至るものではありません。そんな中でも『生きる』ことへの希望を失うことなく、歩み続ける人たちがいるのです。
身近に起こっている自然災害で避難生活を余儀なくされている人たちのことや戦争で苦しんでいる子どもたちのことを話してくれた子どもの姿もありました。世の中の出来事を話題にされているご家庭もあるようですね。
保育園では、クリスマスを通して、与えられる喜びと与える喜びの両方を子どもたちに経験させたいと思っています。イエス様は当時の人たちにとって大きな希望でした。私たちも、神様の御子であるイエス・キリストが、お生まれになるという、わくわくした気持ちを共に感じながらアドベントを過ごしたいと思います。
子どもたちと一緒に、私たちも身近で困っている人たちや世界で苦しんでいる人たちのために何ができるかを考えて、イエス様がされたことに倣って、私たちができる「愛」のひとつのかたちとして、献金をささげたいと思います。どうぞ、ご家族の皆様も献金へのご協力をよろしくお願い致します。
神様は私たちのために御子イエス・キリストを、この世にお遣わしになりました。私たちのことを深く愛してくださっています。そのことを心にとめ、感謝と喜びをもってクリスマスを迎えたいと思います。

園長 永島 弘美