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小さないのちとの出会い

新型コロナウイルス感染症予防対策にご理解ご協力をいただき感謝申し上げます。登園自粛期間に家庭での保育、家庭生活から園生活への無理の無い移行の為の慣らし保育へのご協力もありがとうございました。少しずつ園生活のリズムが戻り、お友達が揃い、子ども達の笑顔と活気が戻ってきました。コロナ対策を尽くしながら日々の保育が続けられています。園生活の仕方、行事の持ち方等もこれを良い機会と捉え、子ども中心に見直し、話し合いを重ね、検討、対応をしています。
「今しなければならないこと」「今できること」「今したいこと」今、子ども達のために、子どもの健康を守るためにを共に考え、職員一同保育を進めて参ります。

そんな中、子ども達が植えた夏野菜が生き生きと生長してきました。毎日観察をし、水やり等のお世話を保育者と一緒に行い、大切に大切に育てています。
5月11日の朝、ひまわりの部屋にお客さんが来ました。なんと部屋の真ん中に『カナヘビ』がいたのです。発見した早番の男性保育士は迷うことなく子ども達に見せようと飼育ケースに入れました。登園した子から目を輝かせ観察し、「これトカゲ?ヤモリ?」「カナヘビじゃない?」と図鑑とにらめっこです。カナヘビであることが分かり話し合いの結果、黄組で飼うことになりました。オスということも分かり「チョロくん」と命名。チョロくんが過ごしやすい環境を調べ、お家を(土や草を入れ)作り、今では毎日ペットボトルの蓋の水入れの水を交換し、チョロくんの大好きなクモを捕まえて餌をあげています。ダンゴムシや大きなクモは食べないことも分かり、小さなクモを探すので大変です。なんと男の子より女の子の方がエサ取りが上手なんですよ!クモを食べる時の鋭い動きに驚きながらも自然界を学んでいます。今日の礼拝では生態系ピラミッドを見ながら食物連鎖のお話をしました。子どもが自然と豊かに関わることは、いのちの尊さに気付いていくことにもつながります。動植物に親しみ、自然の不思議さや美しさに驚き、そして様々ないのちの大切さに気付き、人や自然を大切にする心が育っていくことを嬉しく思い、私もわくわくしながら日々の展開を見守っています。
先の見通しがつかず、日本中が苦しみと不安の中にあったあの時にチョロくんが来園してくれた事に感謝し、深い意味を噛みしめています。
子ども達も大人も、皆の心や体が守られますように、
すべてのいのちが守られますように、
一日も早く終息することを祈ります。

園長 梶山美里