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『子どもたちの輝ける未来のために』

 雨上がりの青空は、夏の訪れを感じさせます。 梅雨明けももうすぐですね。
 子どもたちが楽しみにしていた水遊びが始まりました。『プール開きの日の夜、「今日ぼくプールに入れてどれくらい嬉しいかわかる?空とか神様とか全部あわせたくらい嬉しかった。いい1日だった〜」と言っていました。コロナの対応で先生方の負担が増えている中、子供たちにこんなに楽しい活動をさせてくださってありがとうございます。』とコドモンにてお知らせをしてくださいました。子ども達や保護者の皆様の気持ちをしっかりと受け止め、夏ならではの遊びを全心身で楽しんでいきたいと思います。
 6月中旬の昼過ぎ、給食職員が「先生、凄いです!」と興奮気味に事務所に来ました。話を聞くと、1歳児クラスのA君が初めて給食を自ら手掴みで口に運び、食べることが出来たとのことでした。「本当に嬉しい。A君、担任の先生達も素敵です。疲れが吹き飛びました。」と本当に嬉しそうに報告をしてくれました。A君の担任に声を掛けると私がそのことを知っていることに驚きながらも、4月から自分で食べる楽しさや喜びを感じて欲しいという願いで様々な方法を試してきたこと、その都度給食職員に相談し、アドバイスをもらってきたが、試行錯誤を続けていたこと、今日のA君の感動的な姿を機関銃のように語ってくれました。
 こうのとり保育園では昨年度より「互いに支え、高め合うチーム保育を目指して」と題し、“チーム力を高めるためのスキルアップを図る“ことを目的に全職員で取り組んでいます。6月19日には第14回 聖隷保育学会がリモートで開催され16施設が参加し、互いに各園の研究を共有しました。研究を進めていく中で、職員一人ひとりが生きがいややりがいを持ち、専門職として誇りと自覚をもって業務にあたる。同職種や異なる職種の職員それぞれが専門性を活かし、連携し協働することで、課題解決に取り組む。そして何より、お互いを尊重した対話が大切であることを実感しました。また、子ども達の姿から、保育者が同じ方向を向き、心が安定していると、子どもの気持ちに目を向け、心に寄り添い、健やかな育ちを支える心の土台となり、子どもたちの成長にも良い影響を与えているのではないかと感じています。コロナ禍で保護者の方を園に招いて共に過ごす事や、地域の方々との交流が難しくなっていますが、社会全体で子どもを育てることを大切にし、保育システム「コドモン」やホームページを活用し、園とのコミュニケーションを円滑に行っていけたらと思っています。子ども一人ひとりに寄り添った子ども主体の育児・教育保育を果たすために、引き続きチーム保育を高めるためのスキルを学び、身に付け、実践し、子ども達、保護者の皆様と関わり、互いに支え、高め合うチーム保育を目指します。そして学会では、全国にある私たちの施設(仲間)と繋がり、他園の研究発表を通して、それぞれの気付きや発見がありました。出来るところから、早速保育に取り入れています。聖隷保育学会のテーマ「愛と平和」“子どもたちの輝ける未来のために“を心に留め、様々な制限下ではありますが、子ども達が必要とされる発育の権利が損なわれることが無いよう保護者の皆様と心を合わせ、一歩、一歩進んで参りたいと思います。
                                                           園長  梶山 美里