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『 子どもを見る 』

 東京2020オリンピックが開幕され、連日沢山の感動を頂いています。子どもたちも様々な競技の真似をしたり、精一杯頑張る選手の姿に勇気を頂き、メダルを作って頑張った友達にプレゼントをしたりする姿が見られています。開会式の中で五輪のモットー「より速く」「より高く」「より強く」に「ともに(together)」を今大会から加えられたことが紹介され、「この一体感がパンデミックという暗いトンネルの先の光だ」と国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長が述べられました。IOCは、オリンピックの価値として、「卓越」、「友情」、「敬意・尊重」の3つを制定しています。そして連帯や平和、尊重などといった考えは、オリンピック精神にも込められているそうです。世界に目が向いている今、8月は園でも平和について考える時を持ちたいと思います。
 支援センター「エンジェル」にて「親子の絆づくりプログラム”赤ちゃんがきた!”」(愛称:BP1プログラム)が7月の金曜日に連続4回のプログラムで開催されました。初めて赤ちゃんを育てているお母様と0歳児(2~5か月児)の赤ちゃんが9組参加して下さいました。参加者中心型なので、一方的に話を聞くのではなく、参加したお母さん同士が話し合う中で、育児の知識やスキル、親の役割などを一緒に学び、深めていきます。週1回顔を合わせるので、気がつくといつの間にか参加したお母さん同士が仲良くなり、育児での悩みや疑問などをお互いに聞き合える関係になっています。4回目のお母様達の表情は1回目とは別人のようです。覗かせて頂く度、母親になりたてであった頃を思い出し、初心に戻る事ができることと、初めて子育てをされているお母様達の変化やお子様達の成長を見ることができるのでBP1プログラムが大好きです。参加したお母さん同士の話し合いの中で「寝返りが出来るようになり、腹ばいになると手足をピンと反らせてピコピコやり続け、そのうち苦しくなって泣くの」「家もそうなの!一緒一緒!!」という声が聞こえてきました。この他にも些細な動きや表情の変化等を伝え合い、「そうそう一緒!」と話していました。子育ては難しい、よくわからないと不安を漏らしながらも、まだ移動することもなく、言葉を発しない赤ちゃん(我が子)の姿を本当によく見ていることが伝わってきます。
 子どもの学びを見つける、見つめることは保育の重要な視点と言われています。日々好奇心に満ちた夢中な姿を見せてくれる子どもたちは、試行錯誤を繰り返し、向かい合うものや人、感覚を通して理解しようとする意欲に溢れています。それは守られている安心感、どんな時でも認められる、愛される確信があるからこそです。遊びに打ち込むその姿にふれると、人間が成長していくことの意味や誰もが同じような道筋をたどることへの不思議さを感じ、その面白さに惹かれ、もっともっと見たくなり、知りたくなります。それは保育者としても大きな喜びです。大切なお子様達が大きく成長する大切な時期を共に過ごさせて頂くことに感謝をし、一人ひとりの発達や行為、行動のテンポに応じた援助を行い、安心・安定して園生活がおくれるように昨年度より少しずつ始め、今年度は0~3歳児は流れる日課(子ども達の生理的リズムに合わせた保育)の導入をしています。大人やクラスの都合に子ども達の生活リズムを合わせていくのではなく、子ども達の生活リズムに合わせていくことで、急かしたり待たせたりせず、より一人ひとりに合ったちょうど良い生活の流れを大切にしていくことで、子ども達も生活の見通しを持って過ごせるようになってきました。睡眠時間や朝食量等、いつもと違った様子が見られた際には配慮させていただきますので、コドモンや送迎時口頭にてお知らせ下さい。
                                                         園長  梶山 美里