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共育(きょういく) 

 市内を車で走っていると、所々でピンクや赤、白のツツジの花が綺麗に咲き、華やかに彩られています。(連休前半が開花のピークでしたね。)ツツジは磐田市の花です。ご存知でしたか?約30種3,500株のツツジが咲き誇る「つつじ公園」をはじめ、公園や道路沿い、各家庭の庭先など市内全域に数多く見られ、市民に親しまれている花ですね。毎日通る道、風景の中から季節を感じ、心が動かされることに感謝します。子ども達の目には何が映り、何を感じているのだろうと考えると、わくわくしますね。
 4月の中旬、「せんせい!あいちゃかっちゃよ~」という可愛らしい声が事務所に聞こえて来ました。まだまだ幼い言葉でしたが、あまりにも気持ちがこもっていた為、誰が、誰に言っているのか知りたくなり、急いで覗きに行くと…れんげ組(2歳児)のAちゃんが、給食室前に来た、昨年度の担任を見つけ叫んだ言葉でした。嬉しそうに2人で話をし、Aちゃんは部屋に戻っていきました。子ども達は新年度を迎え、新しい環境(職員・友達・部屋)の中で、一人ひとり懸命に過ごしています。4月前半は、不安で涙を流し、保育者にくっついていた子、瞬きもせずに目を見開いて、よ~く周りの様子を見ていた子、わくわく・どきどきが行動に表れ、普段以上に張りきって活発に表現していた子等の姿が見られていました。一人ひとり、1日1日様々な事を感じ、自らやってみることを積み重ね、認められる環境の中で少しずつ安心して過ごせるようになってきています。保育者は子ども達と同じものを見て、同じ経験をして、同じ事に感動して、対話を重ねながら、共に物事を考えていきます。その中で子ども達の中にある「気付き」や「意欲」を引き出していきます。自ら気付いた子ども達は、意欲が湧き、自ら行動するようになります。心が動けば体も動きますよね!これは私達大人も同じです。子ども達の話にしっかり耳を傾けていたか?言い聞かせていなかったか?過程を見落としていないか?等、私達保育者は、日々保育を振り返ります。教え育む『教育(きょういく)』ではなく、すぐに結果が出ないこともありますが、双方向の対話を大切にし、「答えはいつも相手(子ども)の中にある」という考え方、つまり共に育つ『共育(きょういく)』です。子ども達と対話をしながら質問を投げかけ、子ども達の気づきや答えを引き出し、目標を決め、自ら意欲的に行動できる力や方法を、共に考え育てていくのです。『共育』を意識していくことが、子ども達に寄り添い、主体性を育む保育につながっていきます。「子ども達も大人も共に育ち合える保育」そして、「子ども達自らが考え、自らの意思で選択できる力と環境」を創り出していきたいと思っております。

『共育(きょういく)』
  子ども達と保育士が共に育ち合う   子ども同士が共に育ち合う   子どもと保護者が共に育ち合う
                                    園長 梶山 美里