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実りある秋に感謝

 吹き抜ける風がますます冷たくなってきました。しかし一方で、透き通った青空を見上げると心地よさを感じられる季節でもあります。防寒対策や健康観察など、子どもたちの健康管理にも十分気を付けていきたいと思います。
 11月は様々な行事等があり、私自身、職員、こうのとり保育園としても多くの喜びや刺激、学びを得る月となりました。あおぞら広場では子ども達の姿から日々の保育を理解していただき、保護者の方の見守りの中、子ども達の頑張る姿、考えて工夫する姿等より成長を共に感じ、喜び合う事が出来たことを大変嬉しく思っております。感謝祭では持ち寄りのご協力ありがとうございました。地域のお世話になっている方々に感謝の気持ちとカードを届け、温かいお言葉を沢山いただき、皆に愛され、支えられていることを改めて感じることが出来ました。合同園長会、中間報告会、保育の質の向上のための評価では、聖隷福祉事業団の園長先生方や仲間から保育内容、環境構成、関わり、連携等を客観的に観ていただきました。アドバイスや研究内容を具体的に振り返る機会をいただき、役割を見直し、具体的な取り組みを見出すことが出来ました。そして、来年度の入園申請の時期であったこともあり、園見学で入園をお考えの地域の方々に園の紹介を沢山させていただいたり、産業大学で保育士を目指している学生さんに講義をさせていただく機会もいただきました。学生さんとフォトラーニング(保育の一場面の写真の情報をもとに子ども達の気持ち、遊びの展開の仕方等を想像し、話し合い、遊びの背景や保育者の配慮点を探る)を行い、新鮮な視点に驚くと共に、子どもを視る目を養い続ける事の大切さを再確認しました。関わって下さった多くの皆様に心から感謝申し上げます。
 合同園長会で関西の園長先生の取り組みを真似て実践してみたことを紹介します。職員会議の語り合いの時間に新約聖書の「イエス・キリストの誕生」 と 「イエスの誕生が予告される」の箇所を読み合わせ、『もしも私がマリアだったら、もしも私がヨセフだったら』をテーマにグループディスカッションを行いました。「結婚もしていないのに受け入れられる?」「ヨセフさんが縁をきろうとした気持ち無理もないよね」等と自分自身に置き換え、様々な思いを伝え合いました。時代の違いはあれど、この思いもよらない出来事を受け入れ、前に進んでいったヨセフとマリアの神様を信じる力の大きさを改めて共有し、驚いたのでした。その後クリスマスクイズを出し合い、アドベント(待降)ってなあに?アドベント・クランツとは?クリスマスツリーは何式の飾り?飾りはどんなものがある?博士がイエスさまの誕生祝に持っていったものは?等、楽しく皆で確認していきました。答えた職員により深く質問をし、説明をする場面もあり、楽しい時間となりました。職員会議終了後にも「○○先生だったら、受け入れられます?」「博士の事はもう私説明できます!」とクリスマスの話題が続いていました。その気持ちが高まった中、1日1日、めくる時の子ども達のキラキラした笑顔を思い浮かべながら、各クラスアドベントカレンダーを飾りました。私も一緒に飾り、頭の中にはクリスマスソングが流れ、ドキドキ、ワクワク気分でした。職員皆で聖書のお話やクリスマスについてこんなに深く話したことは初めてでした。こうのとり保育園では「チーム力を高めるためのスキルアップを図り、保育に活かす」を目的に園内研究を進めています。保育者はやるべきことが多く、実践の中で語り合い、情報交換し、信頼関係を醸成することが難しくなってしまっています。なかなかうまく進めていけない現状を丸々受け止め、大切にしたい事はこうして皆で語り合う時間を作れば、共に喜びに変わることを痛感しました。直接表情を見ながら耳を傾け、言葉を交わす中で、気持ちを寄せ合い心が通っていく心地良さや互いを思い合う愛が、気持ちを動かし、前に進む意欲、活力に繋がっていく事を私自身の中でも実感することが出来た11月でした。クリスマスのアドベント(待降節)が始まりました。玄関に本物のもみの木が届き、これから少しずつ飾られていきます。クリスマスの本当の意味を理解して有意義に子ども達と共に過ごし、皆さんと一緒に喜びと感謝をもってクリスマスを迎えたいと思います。
                                            園長  梶里 美里