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6月の聖句

あなたがたはそれぞれ賜物を授かっているのです

ペトロの手紙1 4章10節
 中遠教会 兵藤辰也

人や物ごとについてどのような物差しを持っているか、「価値観」と言われるものがあります。私たちはそれぞれに何かしら自分なりの物差し、基準となるものを持っています。皆さんがご自分のお子さんを見る時にもそうした物差しが働きます。
 聖書にも人に対する物差しがあります。それが今月の聖句となっている言葉で表されています。「人にはそれぞれに賜物が与えられている」賜物というのは生まれつきその人に与えられている性格・資質・才能といったものです。簡単に言ってしまえば「人間必ず1つはいい所がある」です。悪いところだらけの人間はいないのです。その人だけに与えられているものがあるわけです。
 保護者の皆さんにとって子どもたちが「賜物」であるわけですが、その子どもたちにはそれぞれにその子しか持っていないものがある、その意味で1人1人が特別な存在なのです。私自身の反省も含めてですが子育て真っ最中の時にはつい「足らないところ」に目が行きやすく、「足りているところ」は当たり前のこととして見過ごしてしまうことがあります。「足りているところ」を見て、褒めて下さることが子育ての秘訣のような気がします。