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脳を育てる

園長 勝又みさ子
芋ほり、にこにこバザール、感謝祭、秋を満喫できた11月でした。野菜、果物の持ち寄りや、行事参加のご協力に感謝致します。ありがとうございました。
 さて早いものでもう12月。どのクラスの子ども達も成長し、好きな場所で好きな友達と好きなあそびを楽しんでいます。安心して生活、あそびができる居場所がある事は子どもの成長にとって必要な事ですね。そして12月は救い主イエス様がこの世に生まれた嬉しい日、クリスマスの月です。慌しい12月ですが、心は穏やかに、静かにクリスマスを迎えたい、と職員と共有しています。

 先日、事業団主催の研修“これからの子育てに大切な事”に出席しました。
シンガポールの小学生の作文「スマホになりたい」
“ぼくの願いはスマートフォンになることです。なぜかと言うと、ぼくのパパとママはスマートフォンが大好きだから。パパとママはスマートフォンだけを気にして僕の事を忘れることがあります”・・・ママは教員で家に帰っても仕事に追われ、パパはゲームに夢中。僕が呼んでも返事をしてくれないのにスマートフォンの電話がなるとすぐに出る。ぼくとは遊んでくれないのにスマートフォンのゲームを使ってあそんでいる。という内容です。ママは自分の子どもの作文だとわかり、涙を流した。夫もハっとし「これは誰が書いたんだい?」「これは私たちの息子が書いたのよ」

 スマホの使用は便利であり、なくてはならないものになってきています。しかし成長過程にある子どもにとっては弊害になっています。今回のお話は“キレる子は脳科学で防げる”という興味深いものでした。就学前に育てるのがとても大切な扁桃体(感情のアクセル役、喜怒哀楽の発生)と46野(ブレーキ役)。この二つを働かせる事が脳を育てる事に繋がります。

 様々な研究の結果、扁桃体は笑い顔に多く反応します。特に子どもにとって信頼できる人、家族や保育者の笑顔は扁桃体に良い刺激を与えるようです。又、喜怒哀楽は自然の中で健全に育てる事で機能します。前頭前野の中心にある46野は家族や友達と行うボードゲームを行うことで反応するという結果が出ているようです。(園の貸し出しボードゲームを是非ご利用ください)相手の目を見て、相手の表情を観察し、言葉のやり取りで探るゲーム。特に有効なものは“トランプでのばば抜き”だそうです。確かに解ります。

 また脳を成長させるために合理的な遊びは親しい人との楽しいスキンシップ。じゃれあうことです。幸せホルモン“オキシトシン”が分泌されます。クリスマスを迎える月、神様から託された子ども達と笑顔で穏やかに心と体のスキンシップを取りながら過ごしていきたい、と改めて感じました。