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楽しい食事の時間

園長 岡田 尚久
今年は例年よりも早い梅雨入りで、5月から雨降りの日が増えました。外を散歩すると紫・青・ピンク・白色などいろいろな色・形・大きさのアジサイに出会います。品種改良されたものを含めると、なんと2000種類以上あると言われています。この時期にしか咲かない花々を楽しみたいですね。
 さて、コロナ感染症の話題を毎日目にしますが、浜松市はなかなか感染者が減らず、磐田市もほぼ毎日感染者が出ている状況です。皆様も感染対策をしながらの生活をなさっていることと思います。園でも様々な感染症対策をしながらの生活をしていますが、昼食時にも対策を行っています。
幼児クラスでは今まで異年齢で食事をしていましたが、現在は3歳児から順番に時間差で食事をするようにしています。人数もできるだけ少人数で、1テーブル2人又は3人で食べています。全員同じ方向を向いて食べたり、パーテーションを設置して食事をしています。今は、食事の時はマスクを外すので話はせずに、静かに食べましょうと子どもたちに伝えているため、それぞれが静かに黙々と給食を食べています。
正直、毎日その光景を見ていると本当に心が痛み、寂しくなります。子どもの成長にとって大切な食事の時間。食事の時間は食べ物の栄養だけではなく、心の栄養も補給されます。厚生労働省が公表している「食事の提供ガイドライン」でも、“楽しく食べること”の大切さについて書かれていて、給食の時間は子どもたちにとって楽しいものであってほしいと願っていますが、現在はそれができない状況です。
感染症が流行る前は同じテーブルの子や保育者と一緒にコミュニケーションをとりながら、楽しく食事をしていました。「この料理はとてもいいにおいがするね。」、「今日のきんぴらごぼうはシャキシャキといい音がするよ。」、「今日のキウイフルーツは酸っぱい?甘い?」など会話を通して、食にも興味関心をもち、周りの友だちの言動をみて、苦手な物も食べようとする姿等もありました。又、食事以外にも家庭であった出来事や、自分が体験したことを話したりと笑顔があふれていました。しかし、現状は今までと同様というわけにはいきません。このような状況の中ではありますが、保育者が個別に声をかけたりとできる事を実践しています。今後も子どもたちのために、どのようなことができるかを模索しながら、食事の時間を大切にしていきたいと思っています。1日も早く感染症が終息することを祈るばかりです。
 おうち時間が増える中、ご家族で食事をすることも増えているかと思います。家族で食卓を囲む際にはぜひ、コミュニケーションをとりながら楽しい食事の時間をお過ごしください。