グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 園長コラム  > 子どもの育ち・大人の役割

子どもの育ち・大人の役割

園長  勝又 みさ子

散歩中に園児や保育士に又、砂場で遊んでいたところに車が突っ込んでしまった事件が立て続けに起こりました。又、先日はスクールバスを待つ小学生や大人が被害になった無差別な殺傷事件もありました。何時何が起こるかわからない嫌な日本になってしまいました。心を痛めます。
 さて施設長研修で危機管理について貴重なお話がありましたので保護者の皆様と共有したいと思います。    『講師 社会・健康心理学博士  掛札逸美氏 ( NPO法人 保育の安全研究・教育センター)』
○教育・保育における「リスク」 : 価値とリスクは常に天秤の上・・怪我や喧嘩=育ちと学び
子どもは怪我をしながら育つもの。喧嘩も然り。
先日、4、5歳児で楽しんだ田んぼでの泥んこあそびを例に考えてみます。田んぼの中に入ると、もしかしたら虫に刺されるかも、足の裏を何かで切ってしまうかも、肌の弱い子は大丈夫かな?等いろいろ心配をしてしまいます。でも子ども達のとてつもなくダイナミックにどろんこの感触を謳歌している姿をみていると心の栄養を取り込んでいるように感じます。滅多に出来ない体験は記憶にも残るはずです。
近年の異常気象は人のいのちをも奪う。
 夏がやってきます。園では屋外に出る時は“熱中症指数計”を使い、園庭遊びを管理しています。子どもは暑さを忘れて夢中になってあそんでしまう為、大人が管理してあげないと危険です。又自分のお茶をこまめに飲むことを伝えると同時に、活動の合間に全員が飲む時間を持ち管理もしていきます。掛札先生は何よりも、朝食をとる事が体にエネルギーと塩分、糖分、水分を取り込める大切な事と強調されていました。朝のお味噌汁を日課としてみては如何でしょうか。
・・・冒頭の事件(散歩)もそうですが、リスクを考えるとどこにも出ない、部屋で静かに過ごす事が“手っ取り早い目の前の安全を守る”に繋がりますが、それでは子どもにとっての良い育ちの経験を奪ってしまう事にも繋がります。あそびを通して学ぶ事、人と関わることで育つコミュニケーション力、負の経験を通して培う生きる力は大人が守ってばかりでは育ちません。大人は安全の為、ここまで、をしっかり理解した上で体験、体得、体感を保障し見守ってあげたいですね。
お願い:子どもの病気の重症化を避けるために、家庭での体調の変化を園にお伝えください。解熱(座薬等)を使用
しての登園はさけましょう。
   :感染症を蔓延させないために、嘔吐や下痢、家族のインフルエンザ感染等の情報をお伝えください。