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自然と絵

園長 勝又みさ子
“あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします”
クリスマス祝会では燭火礼拝、ページェント(イエス様生誕劇)を通し、クリスマスを祝うことができました。毎年の事ですが、3日前のリハーサルではなかなか声が出なかったり、讃美歌の歌詞を覚えられていなかったりで心配しましたが、当日までにしっかりと演じることができる子ども達の力に驚きを感じています。乳児クラスも2歳児はしっかりと座っていたり、話を聴いていて驚かれたり、小さな子でも雰囲気を察知して参加する姿ができることに成長を感じてくださっている事が保護者のおたよりやお話でうかがわれました。

 又、クリスマス献金のご協力もありがとうございました。献金を通して病気や貧困の家庭、災害にあわれた方々、世界では教育を受けることが出来ないで小さな手で労働を余儀なくさせられる子、路上で生活をしている子、様々な人々の存在を知り、支援をしたい、と自分に出来ることを探し、そのような人々の事を思いながら献金箱にお金を入れてくれたことが子どもたちの話しから知ることが出来ました。今年も卒園児からも手作り献金箱が届き、いまなお繋がっていることに感謝と喜びを感じます。

 ある日、年長児が画材を持って散歩に出かけたため、私も後を追って合流しました。場所は園の南にある造立神社。その日はとても天気が良く、富士山が綺麗に見えていました。さっそく画材を手に、雪が白だからなあ。(白い画用紙だからクレヨンで描いても見えないよう)といいながらぐいぐいとクレヨンの手を動かしていた子ども達。赤い実を実らせた大きな木の下では活き活きと生きている木が描かれていました。南の川を覗くと沢山の鯉と亀がジーっと動かず水の中で何匹かが固まっていました。何人かに声をかけ写生に誘うと、6~7人の子が生き物を驚かせないように静かにそーっと階段に座り“絵描きさん”に早変わり。同じ風景なのにどの子もその子が見えた景色、感じた風景を描いていました。夢中になるとはこういうこと、と思わせてくれた一場面でした。

 2019年は年号が平成から令和に変わり、3歳児以上の教育・保育の無償化が始まり、変革の年でした。又、県内では保育士が一斉に退職届を出すという保育園の問題が報じられていました。待機児童解消の為の保育の量と保育の質を求められている今の社会。時代の波に押しつぶされないように、子どもの最善の利益を第一に考えるという足元をしっかり固める教育・保育を皆で語り合っていきたいと考えます。今年も皆様と共に歩んでいきたいと思いますのでご理解、ご協力をお願いいたします。