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一人ひとりが大切な存在

園長 岡田 尚久
季節は変わりゆき、過ごしやすい日が増えてきました。吹く風が心地良く感じます。
初夏の頃、年長のひまわりぐみが植えたお米の苗が黄金色の穂をつけました。子どもと職員で作ったかかしが、大切なお米を守ってくれています。大切なお米、間もなく収穫の時です。子どもたちも職員も収穫をとても楽しみにしています。
さて、こうのとり東の理念の一つに『一人ひとりの違いに気づき、お互いを認め合いながら共に主体的に生活する』という文言があります。園見学や入園の時にお伝えしているものです。
“一人ひとりの違いに気づき”という言葉を言い換えると、“一人ひとりは皆違う”ということになります。園の子どもたちも十人十色で全員が違う個性をもっています。朗らかな子・物静かな子・人の気持ちを考えられる子・感情のままに行動する子等。それぞれの個性は違っても、どの子も誰からも愛される大切な存在です。
わたしたち大人は自分の価値観や自分の目線で相手を見てしまうことがあると思います。自分と他人を比べたり、
子どもをみる時にも「うちの子は〇〇ちゃんより歌がうまい」、「うちの子は穏やかだけど、〇〇君は乱暴で困る」。などと、自分の子と他の人の子を比べたりすることはありませんか。
本来、何も比べることはないのです。なぜなら、当たり前のように一人ひとりが違うからです。比べることで、自分に自信がなくなったり、相手の事を悪く言ったりするのです。
子どもも大人も必要のない人は誰一人としていません。愛される存在としてどの人も神様から大切な命をいただき生かされています。子どもたちにも「あなたは大切な存在なんだよ。」、「あなたはあなたらしく。」と思えるように関わっています。
大人も子どもも一人ひとりの個性を大切にし、お互いの事を認め合うことで世界が平和になるのではないでしょうか。
最後に、私の好きな詩の一つ金子みすゞさんの『私と小鳥と鈴と』という詩があります。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、“みんなちがってみんないい”という内容の詩です。この詩の意味を考えながらゆっくり読んでみてください。