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クリスマスを迎えるにあたり

園長 岡田 尚久
早いもので今年も師走を迎えました。時がながれるのは早いものです。
先月より全国的にコロナウイルス感染症が広がり、静岡県内も毎日のように感染者が増えている状況です。浜松市は警戒レベルが特別警戒にあたるレベル5相当に引き上げられました。
当園でも感染を防ぐためにも、今まで同様に感染症対策を行うと共に、保育参加を一時的にお休みにさせていただいたり、幼児クラスは入室制限をかけさせていただいています。本来はこのような形をとりたくはないのですが止むを得ずこのような対策を追加させていただきます。ご理解いただけたらと思います。
今月19日に予定していたクリスマス祝会に関しましては、先日配布した手紙の通りです。
4・5歳児は19日に行う予定ではありますが、感染症の状況を鑑みて変更になる場合もありますのでご承知おきください。
さて、今月の25日にはクリスマスを迎えます。クリスマスは何の日でしょうか? 一般的には皆が集まって食事を楽しんだり、子どもたちはサンタクロースからプレゼントをもらったりというイメージではないでしょうか。クリスマスは神様が人々のために救い主イエス・キリストを贈ってくださったことを祝う日です。園内も手作りのステンドグラスや杉・ヒイラギで作った飾り、アドベントカレンダー等を飾りクリスマスに向けて準備をしています。
昨日持ち帰った献金の手紙を読んでいただき、お子さんと共に献金の意味を考えながら皆様の優しいお気持ちを献金にしていただけたら幸いです。
先月、私は職員に向けて1冊の絵本の読み聞かせをしました。題名は「ゴンダールのやさしい光」。
(文:みなみ ななみ /絵:葉 祥明) この絵本は幼児向けというよりは文も少し長く、小学生以上、大人も考えさせられる内容です。根本は飢餓の問題ですが、他にもいろいろな事を私たちに訴えかけています。

絵本の内容を簡潔にお伝えすると…
エチオピアのゴンダールという地でボランティアをした青年が体験した話の絵本です。
食料をゴンダールの人々にわけるために、トラックに食べ物を積んで現地に行きます。ゴンダールには何千人という人たちが食料を今か今かと待っていました。一人にトウモロコシと粉ミルクを一袋ずつが支給されます。そんな時、ゴンダールで食べ物をもらえると知った姉妹が別の地からやってきました。しかし、違う地の人間には食べ物をあげられないと兵隊に銃で押され、怖くてその場を離れていきます。その後、青年がその姉妹を探し歩くと、姉妹は親切な家族の家に泊めてもらい、夕飯を食べて一夜を過ごしたことがわかりました。その家の主の話の中で、自分たちも全く余裕がない状況の中で「自分も食料をもらえて嬉しかったかから、同じことをしてあげた。病気の母にも食べ物を嬉しそうに持って帰ったよ。」と青年は聞きました。

私は初めてこの絵本を読んだ時に涙がこぼれました。絵本に出てくるある家族の主の無条件の愛。本を読んだ後に今までの自分を振り返りました。人の為にと思ってとやってきたことでも、どこかで自分のことを考えたり、時には見返りを求めたりしている自分がいました。無条件の愛の温かさにふれることができました。また、この絵本は聖隷福祉事業団の精神でもある“隣人愛”に通ずるものだと感じました。
喜び・嬉しさ・温かさ・安心を他の人と分かち合う、そして分け合うことがクリスマスの出来事にもつながる事と思います。
世界の人々がそれぞれの場所で心温まるクリスマスを迎えられますように…。