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こどもの主体性って!!

 園長  勝又 みさ子
暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続いています。子どもたちはひんやりとした空気を肌で感じながらも元気よく過ごしております。
 今年度、こども園では“子どもの主体性とは”について学んでいます。主体性とは・・「自分の意志・判断で行動しようとする態度」とあります。子どもが自らに考え何をすべきかを決め、やる気を持って取り組む状態が「主体的」です。半面、子どもが何でも好きなことをやりたい放題の状況は主体性を尊重しているとは言えない、ともあります。大人にやらされるのではなく、子どもたちが自ら動き、夢中になって取り組める活動の環境(必ず楽しさがセット)を保育者が学び、提供する為の研究です。日常の保育の中で今までと同じ内容の活動をしても保育者自身がどう子どもの主体性を引き出すかを学ぶ、です。例えば、2月の行事に節分があります。
「節分があるので鬼のお面を作りましょう」という声かけか、はたまた
「2月3日は何の日?そう節分ですね。節分はどんな日かな?・・・・・」「先生、鬼のお面を作りたい」「私は大きな鬼を作りたい」「意見が分かれましたがどうしましょうか?」等、子どもに考えさせ、皆で話し合い、決定する。意見を出し合うことでお面が良いと納得するかもしれないし「好きなものを作ればいいのでは?」と決まる場合もあると思います。
又は“鬼のお面を作る”という活動計画があったとしたら子どもに鬼のイメージをさせどんな材料が必要か考えてみる。時には親子でイメージしながら家にあるものを持ってくる、そのことでさらに“楽しく”がプラスされます。このように保育者ではなく子どもが主役の保育展開が主体的な保育と考えます。勿論、発達を抑えた保育者の願いが土台になりますから、年齢によってまた、その子によって適切な環境を与えることが大前提です。このような研究をすることで子どもの育とうとする力が発揮されることを願っています。
上記のように、“半面、子どもが何でも好きなことをやりたい放題の状況は主体性を尊重しているとは言えない”については、まだやっていたいけどこの続きは後でやろう。みんなが待っていてくれるから急いでお部屋に入ろう。というように我慢する気持ち、社会性も同時に培っていかなければいけません。友達に迷惑をかけてはいけないと思う気持ち、大人の願い(意図)を感じ取る力もつけていきたいですね。それも含めての主体性を考えあい実践していきたいと考えます。