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ホーム  > 園長コラム  > 秋空の下で~(おひさまといっしょにGO!GO!より)

秋空の下で~(おひさまといっしょにGO!GO!より)

園長 大塚 麻紀子
先日の肌寒い朝、南側の駐車場から雪化粧の富士山が鮮明に見えました。夕方は日が落ちる時間が早くなり、季節は着実に冬が近づいていることを感じる日々です。とはいえ、日中は過ごしやすい気候で、子どもたちが戸外で思い切り活動ができる充実した時間が持てています。
10月、乳児クラスは平日の夕方に保育室や芝生広場で、幼児クラスは15日(土)に南御厨交流センターのグランドで、クラスごと、おひさまといっしょにGO!GO!を行うことができました。保護者の皆様、ご理解ご協力ありがとうございました。今年はおばけが共通テーマで、幼児クラスは空想の世界観を楽しみつつ各学年の年齢発達に応じた運動遊びを取り入れ、乳児クラスは親子での触れ合い遊びを大切に行いました。
 このおばけの世界観、実は夏まつりごっこで幼児クラスが行ったお化け屋敷が始まりです。自分のクラスのお化け屋敷に他のクラスの子や職員を招待したり、身に着けるものを自分たちで工夫して作りおばけに変身してみたり、折り紙でおばけを折って飾ってみたり、いろんな遊び方がありました。ある日、「カッパの手形を見つけた!!」と興奮気味に散歩から帰ってきた年長児。職員のちょっとしたきっかけ(仕掛け)から園内では不思議な出来事が次々に起きるようになり、周囲の小さな変化を見逃さないよう注意深く観察したり、おばけが出てくる絵本を見て調べたりする子どもたち。あっという間に園内には共通の世界観が浸透していきました。また「まっくらけっけっけ」の音楽が流れると、一人二人と子ども達が集まって、園庭では繰り返し踊りを楽しみ、2階のテラスからは小さいクラスの子も覗いている姿や真似をして踊る姿が見られました。3歳児のアンテナが高い子は、大きい子たちが何かを発見したと話しているのをじっと耳を澄ませて情報収集し、今度はまるで自分が発見したことのように周りの友達や先生に報告。また4,5歳児は自分たちが運動遊びに日々取り組む中、友達の姿にも目を向け刺激を受けていたので、他のクラスの遊びの様子にも興味津々。乳児クラスが芝生広場でおうちの人と一緒に遊ぶと聞くと、「見たい!!」とさっそく応援に集まってくれて「かわいいね」「がんばれ!」と応援してくれました。コロナ禍でなかなか他学年との交流が持ちづらい中でも、子どもたちは同じ園内にいる仲間として常に意識し合っているのだなと、育ち合いの関係を感じ嬉しく思います。
行事はその日だけのものではなく日々の生活・遊びと繋がっていると考えています。また、遊びは日々の積み重ねのなかで思考を働かせながらどんどん発展していき、こうした遊びを通しての実体験は乳幼児にとって心身の成長に必要不可欠といえます。運動遊びと、空想の世界を存分に味わい、脳と体を使って、文字通り全身で思い切り楽しんでいた子どもたち。この経験を活かして、子どもたちの「おもしろそう、やってみたい」という思いが、次のどんなことに向かっていくのか楽しみに見守っていきたいです。