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ご入園・ご進級 おめでとうございます

園長 岡田 尚久

あちらこちらで桜やちゅうりっぷ・春の花がきれいに咲き、心がワクワクする季節になりました。
本日より新しい年度がスタートしました。
 年度末の特別保育期間中は保育のご協力をいただき、ありがとうございました。
その期間に職員は年度の振り返りをすると共に今年度の保育について、そして研修もすすめることができました。
研修は園内のものだけではなく聖隷こども園保育園全体研修として、非営利団体コドモノミカタ代表理事・乳幼児教育実践研究家の井桁容子先生の講演を聞く機会が与えられました。講演テーマは「子どもの心が育つ保育」。お話の中で、今までの日本の教育は目に見えることを評価することが多く、心の教育が置き去りにされてしまっているという言葉がありました。今必要とされているのは“心の育ち”を大切にすること。今日、自己肯定感が低い子どもが多く、コロナ感染症の影響もあり若者の自殺者が急増しています。先生のお話を伺った時に、ユニセフが行っている“子ども幸福度調査”の事が思い出されました。ユニセフが先進・新興国38カ国に住む子ども対象に幸福度を調べる調査です。その結果、日本は生活満足度の低さ・自殺率の高さから「精神的な幸福度」が37位と最低レベルとなっていました。この結果からみても、子どもたちが自分自身の事が大好きで自己肯定感が高いとはいえない状況がみえてきています。先生の話と幸福度調査の結果が私の中でつながりました。
私たち大人は目に見えることを評価しがちです。しかし、大切なのは目に見える育ちだけではなく、目に見えない育ち。目に見えない育ちを育むために“人と比べない”・“みんな違っていることを認められる”ということも必要です。井桁先生は「本来、人はみんな違っているという理解が基本」とおっしゃっていました。これは私たち園が大切にしていることです。人は十人十色でみんな違っていい。それは子どもも大人も同じです。よく子どもたちに「みんなは生まれた時に神様から一人ひとり違うプレゼントをもらっているんだよ。」という話をします。
神様からいただいた自分だけのものを大切にする。
周りの人と比べず自分がもっているものを発揮し、活かされそして認められることで、自分は必要な存在と感じることもできると思います。
“心が育つ保育”、“一人ひとりが大切にされる保育”をわたしたちは行っていきます。

一人ひとりのお子さんにとって、そして保護者の皆様にとっても園が安心できる場となり、笑顔がたくさんあふれるよう、微力ではありますが職員一同保育・教育に努めてまいります。
本年度もよろしくお願いいたします。