グローバル子育て教室から・・

11月の後半より急な寒さが訪れ、子ども達の体調の変化が心配されます。ご家族の皆様も、お体を大切にお過ごしください。
 先日の感謝祭では沢山のくだものやお野菜を持ってきていただきありがとうございました。礼拝で沢山の収穫を感謝し、日頃お世話になっている方々に届けに行く事を通し、神様に見守られる中で、周りの人が私たちを助けてくださっている事を改めて考える事が出来ました。2日目のふるまいのすいとんは如何でしたでしょうか。日々頑張って働いておられるご家族のホッとした時間になれたならば幸いです。

 11月19日に当園で“グローバル子育て”が行われ、外国人と日本人のご家庭が参加し「○○人のここが謎!!」と題しグループワークをしました。日本人からみた外国人は明るい、言葉が解らないのに日本に来ている事がすごい(尊敬)。厚着にびっくり。外国人から見た日本人、どうして小学生を一人で歩かせて学校に行かせるのか。何で半ズボンで過ごさせるのか。日本人はあまり意見を言わないのはどうして?とお互いの印象や考え方の疑問が出ました。説明をすることで納得されたりされなかったりでしたが、そもそも治安の問題だったり、気候の影響だったりでその国のやり方、考え方が浸透し、文化に繋がっている事が殆どだと感じました。

 こうのとり東保育園は地域がら外国人も多く、一緒に生活をしていますが、どうしても外国人と日本人が分かれてしまっているようにも感じます。もしかして「どうして・・・?」と思っても聞くことが出来なかったり、言葉の問題でなかなか話しかけられなかったりするのかもしれませんね。

 今回の振り返りで皆さんが「お互い、話をすることがとても大切だと感じた。」「いろいろな国の習慣を学ぶのはとても良いことだと思う。それぞれの良いところを真似して実践できるといいですね。」という意見を頂きました。折りしもその日の夜、Eテレ の番組で「わたしのCasa(家)“日系南米人”団地物語」という東新町団地の特集がありました。東新町でのアンケートでの結果が外国人は“日本人と関わりたい”に対し日本人は“外国人とできれば関わりたくない”という意見が多かったという結果も聞いています。もしかしたら近くにいるからこそ“違いに対して理解できない”が先行してしまい、“理由を聞いてみよう”に至っていないのかもしれませんね。そういう意味ではお互いに和気あいあいとディスカッションが出来た事は良かったと感じます。子ども達は国籍を超えて仲間としてお互いを受け入れています。この子たちが今後、就学先で、又社会人になったとしても抵抗なく、当たり前に交流が出来るのではないでしょうか。そのことを願いつつ、改めて、保育園での多文化共生を考えていきたいと思います。

 12月はクリスマスの季節です。世界中の人々が、心豊かに暮らせることを祈りつつ、子ども達が自分のできる事を見つけながら、他の人の事を思い献金していきます。私たちもまずは近くの人を理解し、手を繋げることが平和への一歩に繋がるのではないでしょうか。