アクティブチャイルドプログラム

まだまだ暑さ厳しい日が続くようです。どうか御身体を大事にお過ごしください。8月は終戦記念日の月であることから、平和について子どもたちと考えることを意識して保育をしてきました。『教会の鐘は結婚式やお葬式のとき等に鳴らし人々に知らせていた。喜んだり悼んだりしながら人のことを思う音だった。しかし戦争によりその鐘は爆弾等の武器に変わってしまった。人々の心は悲しく情けなかった。人の手で人を殺しあう、こんな戦争はあってはならない。』~勝又・礼拝より~子どもたちは教会の鐘の絵を見ながら真剣に聞き入っていました。日常の中にも人を思う心はたくさんあります。喧嘩してしまって嫌な気持ち、相手が悲しい顔をしていることに気づく、仲直りをした時の晴れやかな気持ち・・たくさん経験して人との良い関係が作れる人になってほしいと感じています。それが平和に繋がるのではと考えます。
 さて、今年度の事業計画に子どもの運動能力を楽しくあそびながら伸ばす(アクティブチャイルドプログラム)という取り組みを入れました。これは環境の変化に伴い子どもの生活やあそびが変わってきた事から、日常的に怪我をしやすい(転んでも手が出ない又は手が出ても支える力がない、瞬間的にまばたきができないことで眼球を傷つける等)姿勢が保てない、等様々な問題が起こっています。静岡理工科大学教授の富田先生の指導の元、夢中になってあそぶことができる運動遊びを職員が学び、継続して子どもにおろしていきたいと考えています。それに先立ち、先日、年長クラスが体力測定を行いました。まず測定をし今の運動能力を調べてみよう、という理由です。磐田市の聖隷姉妹園3園(こうのとり保育園・聖隷こども園こうのとり豊田・こうのとり東保育園)が行いました。全国平均、静岡県9カ園とあわせ平均を比較してみたところ自園がどの項目も平均を大きく下回っていました。残念な結果です。ボール投げは全国の中で静岡県がワースト1との事。その中でもさらに飛距離が短いという結果です。11月にもう一度、測定をしますので、次には平均に追いつけるように、夢中になれる運動あそびを子どもと一緒に楽しんでいき、身体諸機能の調和的な発達を促していきたいと考えています。年長に限らず年齢発達にあったあそび、挑戦したくなるような工夫をしていきたいと思います。どうかご家庭でも、外にでて親子で走る、跳ぶ、投げる、体を支える、などを楽しみながらあそぶ時間を作ってあげてください。余談ですが、我が家の孫もドッジボールのボールを取る、投げるが苦手。そういえば散歩や虫取りは毎日のように行っていますが、体を動かしてあそぶことが少ないなぁと気づきました。そこで祖父と取る、投げるを練習。何回かやるうちにコツを掴み、取れたときには本当に嬉しそうに笑顔を見せていました。できないができたに変わった瞬間の笑顔です。
子どもは経験を体に取り込む力が大きいということを改めて感じました。