“夢中になってあそぶ”

あけましておめでとうございます。
今年は4月からこども園に移行します。準備や整備でバタバタする1年になると思いますが、子どもたちには今まで同様、良い環境の中、保育・教育を提供していきたいと考えています。今後もご理解とご協力をお願いいたします。皆様にとって良い年となりますように!

 12月はクリスマス祝会にご参加くださりありがとうございました。毎年の事では有りますがクリスマスの意味を感じてくださり、子どもたちの演じる生誕劇も“どの役も大切な役ですね”と保護者の方も含めて会場が一体となっている事を感じました。心配された感染症も蔓延することもなく無事に行うことができたのも、保護者の皆様が家庭でも手洗い、うがいの徹底やマスク使用など努力してくださったお陰です。ありがとうございました。

 さて、昨年、12月に静岡理工科大学教授の富田先生とアクティブチャイルドプログラム(ACP)の報告を受けました。2017年度、磐田3園(こうのとり、こうのとり豊田、こうのとり東)で取り組んでいる「こどもが夢中になってあそんでいる間に運動能力を高める」というプロジェクトの結果から見えてきたことです。一度、園便りでもお伝えしましたが、年長組が体力測定を行い、苦手とする項目を知り、効果が出るであろうというあそびを提供し、変化を見るという試みをしています。

 こうのとり東保育園は1回目はかなり平均を下回りショックを受けたことを報告しましたが、2回目は男女共に25メートル走、ボール投げは全国、県平均を抑え3園の中でもトップになり嬉しい限りです。他には立ち幅跳びがグッと延びています。体支持持続(腕で体を支える)は伸びが見られず残念ですが今後の課題としていきたいと考えています。8月から11月の3ヶ月の間にこれだけ変わったことに驚きを感じています。前回の成績をばねにあそびを工夫し、待ち時間をなくし、夢中になってあそぶことが効果を見せてくれました。保護者のおたよりからも意識して楽しく体を動かしてあそんでいる様子を読ませていただいていますので、効果にひと役買ってくださったのではと感じています。また富田先生は友達の数と体力結果は比例するのではという研究をされています。確かに一人では鬼ごっこもドッジボールもできません。友達に誘われるからいろいろな遊びを経験し楽しみながら体力をつけていきます。子どもたちが主体的に友達と体を存分に使って遊ぶことができる為に、私たちはあそびの楽しさ、醍醐味をいろいろなあそびを提供することで伝えていきたいと考えています。体力測定は年長のみが行いましたが、運動あそびは0歳児からの積み重ねです。ハイハイ、歩行、段差乗り越え、ジャンプ、大人にぶらさがったり、グルリンパ(足ぬきまわり)・・・大人の眼差しを受けながら、安心の中で心地よくあそぶことが幼児期の運動遊びに繋がるのではないでしょうか。