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レールでなくガードレール

園長 鈴木勝子
 今年も1階のテラスに4つのツバメの巣ができました。毎朝元気に遊ぶ子ども達の頭の上を、ツバメの夫婦が行ったり来たり忙しそうに巣の修復作業をしていました。先週あたりから交替で卵を抱いているツバメ夫婦も見られます。今年も無事に雛が育ち、巣立ってくれることを子ども達と一緒に願っています。
 4/15(土)にはたくさんのお家の方が保護者会総会及び講演懇談会に出席して下さりありがとうございました。保護者会総会は役員さんを中心に行われ、すべての議案が可決されました。講演会は磐田市教育委員会の家庭教育出前講演会の援助をいただき、田中学院特進科副学院長の田中敢人先生より『自分を伸ばせる子の育ち方』と題してご講演いただきました。先生が小学校高学年~高校生の子ども達と接する中で、どうしても「伸びる子」と「伸びない子」がいる。その根本治療の方法は乳幼児期の大人の関わり方にあるのではないか。人格形成の上で最も重要な乳幼児期に、私たちおとなはどのように子どもと関わるべきなのか、ポイントを押さえて具体的な方法を教えてくださいました。講演会後も保護者の皆さまからたくさんの質問やご感想をいただきました。一部の方の感想を左下に掲載させ鋳て頂きました。(講演会のパワーポイントのレジメをご希望の方は事務所までお声かけください。)
 さて、新年度が始まり1か月が経ちました。乳児クラスでは、初めてお家の人から離れてまだまだ涙が止まらない子どもさんもいます。新しい保育室や新しい担任に、ちょっぴり不安そうな子どもさんもいます。まずは一人ひとりの子どもさんとじっくりと関わり、安心できる場所、安心できる人と感じてもらえるようあたたかく受け入れたいと思います。そして、新しい遊びや活動に出会うとき、保育者を見て「なんだかおもしろそう!」という気持ちになり、保育者と一緒にやってみて「あ~おもしろい」という経験がたくさんできるとよいと思います。
 安心できる環境の中で、私たち保育者は子ども達の心の安全基地となり、五感を使ってたくさん遊びたいと思います。
 幼児クラスは、大きくなったことに喜びを感じながら年齢ごとに自分で頑張ることが増えました。子どもさんの「自分でやる!」という、このやる気を大切にしたいと思います。遊びに向かう気持ちも「これがやりたい!」という積極的な気持ちが大切です。更に「○○ちゃんと一緒に遊びたい!」と友だちとの関わりも多くなってきます。自分の気持ちを大好きな友だちにわかってほしい。でも友だちにも気持ちがあって…どう折り合いをつけて遊んでいくか、ここばかりは子ども達が実際に経験をして学んでいくしかありません。保育者は年齢発達に合わせて仲立ちをしたり言葉を添えたり、アイデアを出したりしてお手伝いをします。このたくさんの仲間と向き合う毎日を積み重ねることで、講演会の田中先生のお話にありました“自分で何とかしよう”(自立心) “言葉の力”(国語力) “話を受け入れられる力”(素直さ)を身につけることができるのだと思います。園でも保育者は『レールでなくガードレール』になりたい。と思います。
 
 子ども達は、新たな生活に心も体も毎日フル回転しています。もしかすると、1か月の疲れが出る頃かもしれません。夕方になると急に甘えん坊になったり、涙がよく出たり、駄々をこねたり等々今までなかった様子が見られているかもしれません。園で頑張っているからこその姿ですね。時間がある時は是非、膝に入れて絵本を読んだり、ゆっくりとお散歩をしたりお家の方とのスキンシップやコミュニケーションの時間を大切にしていただけたらと思います。
また、乳幼児期に大切なのが睡眠です。睡眠中に体と心を休めるホルモンや成長に必要なホルモンが分泌されます。
「早寝、早起き、朝ごはん」この基本的な生活習慣をしっかりと整えていきたいですね。