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パワフルフェスタから

園長 鈴木勝子
 今年の秋は、思いもかけない長雨や台風に悩まされ、気持ちの良い秋晴れの日は例年と比べて少ないように感じます。秋を通り越して、あっという間に冬の足音が聞こえてきそうです。
子ども達が楽しみにしていたパワフルフェスタも前日からの雨で青城小の体育館をお借りして、延期することもなく行う事ができました。
 乳児クラスの子ども達は、当日参加できずに残念でしたが、後日1階のホールにて『パワフルフェスタごっこ』を行いました。親子で参加とはいきませんでしたが、子ども達は慣れている場所で思い切り体を動かすことができ、笑顔もたくさん見られました。降園時のビデオを通して、その様子をご覧いただけた事と思います。年齢の幼い子ほどその場の雰囲気や環境の影響は大きいと改めて感じました。
 幼児クラスのパワフルフェスタの反省や振り返り、保護者の皆さまからのご意見(右下にほんの一部ですが掲載させていただきました。)と合わせて、乳児も幼児もそれぞれが発達段階に応じた運動遊びを充分に楽しめるパワフルフェスタの持ち方を見直すよい機会となりました。来年度に向けて職員間で再検討したいと思います。
 さて、パワフルフェスタの前の週から雨の日が多く、思うようにラブリバー公園に出かけることもできませんでした。保護者駐車場でダンスの体形移動を練習したりサーキット遊びも縮小して何度か練習をしたりしていました。職員からするとできるだけ本番と同じようにやってみたい。何度かやっておけば安心です。それはもちろん当日、子どもが戸惑わないようにということもありますが、何より応援してくれているお家の方に子どもさんが成長した姿を見ていただきたい、喜んでいただきたい。という大人側の自己満足のためでもあるように感じます。
 子どもは自からおもしろそう、やってみたい、挑戦してみたい、できるようになりたい。と感じるところから学びがあり、成長があるのだと思います。側にいる保育者は子どもが今どんなことに興味を持っているのか、どんな言葉をかけ、どんな環境を用意すれば子どもの探求心や好奇心を満たし、発想力を養い、新たな遊びの展開に繋げることが出来るのか。を子どもの年齢や発達段階をおさえて考えます。子どもの姿に寄り添い、今子どもにとってどんなことが必要か見極めることが私たちおとなの役割だと考えます。
 ともすると、行事を前に私たちの保育の本質や大切にしていることを見失いがちになってしまいます。
 パワフルフェスタの前日、雨が降る中恐竜の足跡が廊下やテラスにあり、大事にしていた恐竜の卵が無くなったため、ぱんだ・きりん組の子ども達は真剣な表情で「園長先生!卵がさっきは廊下にあったけど無くなってる!」「おやつの前にはなかったけど、恐竜の足跡があってね・・・」「恐竜が持って行ったのかも⁉」と事務所に報告に来ました。恐竜ごっこの中でパワフルフェスタに向けて準備をしてきた子ども達にとっては一大事だったようです。「雨降ってパワフルフェスタ、体育館でやるから恐竜さん卵を運んだのかねー」この一言で、(小学校の体育館、ぶっつけ本番の場所で大丈夫だろうか)と不安な思いでいた私は子どもの心を一番見失っていたように感じました。そして、当日、本当に楽しそうに生き生きとパワフルフェスタを楽しむ子どもたちの姿から、行事を通しての成長を感じることができ、職員も子どもから多くのことを教えてもらったように思います。
 前日、たくさんのご家庭で早迎えのご協力をいただき、無事に荷物の搬入も済ませることが出来ました。(恐竜の卵も無事体育館に運び込みました)当日は朝早くから保護者会の役員さんもお手伝いしてくださり、ありがとうございました。