グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 園長コラム  > 共に見守り、共に祈る

共に見守り、共に祈る

園長 平野春江
2018年6月19日藤枝市で18歳少年に小学校四年の男児が頭頂部に刃物で切り付けられた後、小学校敷地内に侵入
2018年6月27日富山市の交番で警察官が刺されて拳銃を奪われ、近くの小学校で警備員が撃たれて死亡。
 この1ヶ月間に小学校付近で相次いで痛ましい事件が起きております。大切なお子様をお預かりしているこども園としては、人ごとでは済まされない事件です。もし、こども園に刃物を所持している不審者が侵入したら…そんな事を考え背筋が凍る思いが致します。そんな中、6月21日に『不審者訓練』を実施致しました。磐田警察署の方に不審者役を依頼し、刃物を所持している不審者が園内に侵入した際に、職員がどのような対応をするべきかを緊迫した状態の中、行いました。職員の対応等警察署の方が観察し、訓練後フィードバックを頂きました。まずは、不審者を入れないということが何よりも大切であること。万が一侵入した場合には、速やかに110番通報をする。園内放送で、合言葉を伝え、不審者が侵入した旨を知らせる。その放送を受け、職員は園児を保育室に誘導し、鍵を掛ける等の侵入を防ぐ対策を取る。警察が到着するまで不審者を刺激しないように対応する等の話を伺いました。今後も、様々なケースを想定し、繰り返し訓練を行ってまいります。  この2つの事件や東海道新幹線殺傷事件も同様、被害に遭われた方やご家族のことを想うと胸が締め付けられる思いが致します。それと同時にこの少年達は、何故このような行動へ至ってしまったのかを思わずにはいられません。正気ではない歪んだ心へと至ってしまったのは何故なのか。どのような経験をしてきたのか…。少年へと成長するまでにどのような育ちをしてきたのか…。家族や周りの人とどのような関わりをしてきたのか…。少なくとも愛される・愛することが不十分だったのではないかと推測致します。人格形成の基礎(土台)を培うこの大切な乳幼児期のお子様をお預かりしているこども園の職員としてあらためて責任の重さを感じました。                         
 一人ひとりのお子様には、資質や能力などにそれぞれ特徴がございます。しかし、それに対して、大人や周りの人々から様々な判断がなされ、時には他人と比べてしまうこともあります。一人ひとりの違いを受け止め、身近な大人に無条件に大切なひとりとして受け入れられていると子どもが感じられることは、人格の基礎を築き、その後の人生において夢や希望を持ち、人間関係を築いていくうえで、極めて重要となります。そのことを理解していても、子どもが成長する過程において、様々な子どもの育ちや姿があり、父として、母として、いつも望ましい関わりが出来るかといえば、そういう時ばかりではないと思います。子どもの行動や姿を成長の一つとして受け止められずに、必要以上に怒ってしまったり、どうしたらよいのか悩み、嫌になってしまったり…我が子の寝顔を見て、『もっと優しくしてあげればよかった』と泣けてきたり…。この様な繰り返しではないでしょうか。お父様やお母様だけで悩まずに、身近な、ご祖父様やご祖母様にお話ししてみて下さい。そして、こども園の職員は、ご家族に次いでお子様のお側にいる存在です。だからこそ、保護者の方と共にお子様の成長を見守り、子育てのお手伝いができると信じております。どうぞ、どんなに些細なことでも結構です。職員や主幹保育教諭、私に気軽に御相談下さい。お子様の育ちを共に見守り、共に祈りたいと思います。

~こうのとり豊田保育・教育理念より~ 在園・地域の子育て家庭が、心豊かな環境で子育てできるように支援する。