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想像の世界、空想の世界を楽しむ

園長 平野春江
 日曜日は、台風24号が静岡県にも上陸し、雨や風が急激に強まり、記録的な暴風となりましたね。暴風音が怖くて、不安で眠れなかったお子様もいたのではないでしょうか。保護者の皆様及び職場等で被害等はございませんでしたか。磐田市の広範囲で停電が発生し、今もなお、ご不便な中で生活されている方もいらっしゃいます。園の方も停電により、通常保育・通常給食が提供できず、ご迷惑をお掛け致しましたが、保護者の皆様のご協力により無事に保育できましたこと感謝申し上げます。また、大変な中、ご弁当をご用意頂きましてありがとうございました。
 さて、先月の講演会では、日頃、幼児クラス(ひつじ・ぱんだ・きりん組)の子ども達が、週の初めに行っている礼拝を保護者の皆様にも体感して頂きたく、中遠教会 牧師 兵藤辰也先生にお越し頂きまして、礼拝を守りました。礼拝の中で『いつくしみ深き』(讃美歌312番)を皆で賛美しました。この讃美歌は、結婚式でもよく歌われる歌ですが、イエス・キリストを讃える歌詞となっております。保護者の皆様と心を合わせて讃美歌を歌う時を与えられたことは本当に幸せでした。牧師の説教は、子ども達が毎月暗唱する聖句の箇所(9月の聖句)のお話で、ルカによる福音書19章6節の『徴税人ザアカイ』のお話でした。子ども達と同じお話を保護者の皆様にも聞いて頂き、親子で共感して頂きたいという思いも含まれております。講演会後の懇談会では、保護者の皆様から「心が落ち着いて穏やかな時を持つことが出来ました」「子どもの礼拝の様子がよくわかりました」「今度、子どもと一緒に教会に行ってみたいと思いました」等のご感 想を頂きました。
 先にも述べましたように、幼児クラスは、週に1回合同礼拝を行っています。牧師や園長、主幹保育教諭や時には担任が聖書に関連したお話を子ども達に向けて語ります。語り手は、時折、絵本等の挿絵を用いることもありますが、基本は、聖書の物語を暗誦して、聞き手である子ども達に語り手の言葉で、じかに語って聞かせております。いわゆる素話です。ひと昔前までは、家庭において、祖父母そして親から子へと素話で昔話や童話等が語り継がれておりました。そのため、子ども達も身近な人が語る声に耳を傾けて心躍らせて聴き入る経験がございました。しかし現代社会では、テレビやインターネット等のメディアを通して、昔話や童話に親しむ事も少なくありません。テレビやインターネットから出てくる生命のない機械音ではなく、素話には、身近にいるものの魂のこもったなまの言葉が子ども達に語られていきます。礼拝でのお話も数少ない素話の機会として大切な時間と捉えております。聖書のお話の中身は、想像の世界あるいは空想の世界があります。子ども達が聖書のお話を聴くということは、子ども達一人ひとりが想像・空想の世界に浸るということなのです。この経験の積み重ねが子どもの豊かな創造力の育ちへと導いてまいります。また、礼拝での語りを通して、語り手と聞き手の心の触れ合いやぬくもり、そして、何より神様の愛を感じ、子ども自身が自分は、愛されている・守られているという安心を感じられるようにとの願いがございます。どうぞ、ご家庭におかれましても、寝る前の時間などに、保護者の皆様の温かなぬくもりのあるなまの声で絵本の読み聞かせや素話(即席の作り話でもいいのですよ)をしてあげて下さいね。
 12月に予定しておりますクリスマス祝会では、子ども達と保護者の皆様が共にクリスマス礼拝を守ります。是非、お子様と同じ気持ちで礼拝に参列して頂き、神様の御言葉に耳を傾け、共に喜びを分かち合いましょう。