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喜びと感謝

園長 平野春江
 師走(12月)を迎えました。年末は、何かと忙しい時期ですが、一日一日ゆっくりと歩みを進めていきたいですね。
さて、インフルエンザ感染症が、幼児クラスを中心に一気に流行してしまい、保護者の皆様にはご心配とご迷惑をおかけ致しましてお詫び申し上げます。換気・手洗い、うがいの徹底・玩具や室内の消毒等に努めておりますが、保護者の皆様方におかれましても、お子様の健康状態の変化に早めにご対応頂き、少しでも感染を防ぐことが出来ます様ご協力をお願い致します。
 クリスマスのアドベント(待降節)が始まりました。時を同じく、クリスマスツリーには、イエス・キリストの誕生を東方の博士に知らせた希望の星とされているトップスターや林檎が飾られました。アドベント(Advent)1週目、2週目…と過ごしていく中で、その他のオーナメント(ダビデの星・天使の足跡等)も少しずつ飾られていきます。子ども達は、アドベントカレンダーを毎日めくりながら、喜ばしい日が近づいてくるのを楽しみに待ちます。クリスマスの讃美歌を口づさみ、絵本やお話を通してイエス様誕生の出来事に触れながら、年齢や発達・興味に応じた方法でクリスマスの出来事を表現して遊んでいきます。そのような日々を過ごしながら、こうして、神様のお導きにより、聖隷こども園こうのとり豊田で、出会い共に生活し、嬉しい日々を過ごしていることを職員も子ども達も共に感謝し、祈る日々を送ります。そして、私たちがこうして嬉しい時を過ごしている同じ時、貧困に苦しんでいる子ども達や紛争等により怖い思いや辛い思いをしている子ども達がいること等を知る機会が与えられ、遠く離れている『友』の為に何ができるのだろう…と考え合う時を持ちます。そして、その気持ちの表れの一つとなるのがクリスマス献金です。『毎日のおやつを少し我慢して献金として捧げる』『小さなお手伝いをして頂いたものを献金箱に入れる』等、ご家庭でお子様と相談をしながら進めて下さっております。集められました献金はクリスマス祝会の礼拝で「神様のご用の為に用いて下さい」と捧げたのち、全てを献金や義捐金として使わせていただきます。(献金先と金額は掲示にてご報告します)このように、アドベントを過ごす中であらためて毎日の何気ない日常に喜びを感じることができます。子ども達にとって嬉しいクリスマスまでの日々を大人である私達も優しい穏やかな気持ちで過ごしていきたいですね。もしかしたら身近なところから『平和』は作られていくものなのかもしれませんね。話は少し変わりますが、連日、報道されております大阪市の12歳の女の子が栃木県小山市で保護された事件は、記憶に新しい事と思います。会員制交流サイト(SNS)を通して知り合ったとされており、親の知らぬところで大阪の小学6年生が栃木の35歳の男性と簡単につながってしまうという事実は、子を持つ親にとっては、心配な時代であると思います。在園の保護者の皆様にとっては、まだまだ先の話・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、近年スマホ等の使用が低年齢化してきております。保育をしておりましても1,2歳児の園児がブロックをスマホに見立てて遊ぶ姿があり、指を動かす仕草から使い慣れていることが伺えることもございます。スマホを子どもの意思で使える環境にあったり、大人の都合のみで使う環境が日常化しますと年齢を重ねた時にルールを決めてもお子様には納得できないかもしれません。また、『子は、親の鏡』と言われます。身近にいる親が自分ではなくスマホにばかり目を向けていれば、その通りに育っていくかもしれません。それでも、家事等を行う上でスマホやテレビ等を活用しなければならない時もあると思います。どうぞ、この機会にご家族で考える時としていただきたいと思います。
 子ども達、保護者の皆様、地域の皆様、教会の皆様と共に、喜びと感謝をもってクリスマスを迎えたいと思います。