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子どもと共に作り上げる教育・保育

園長 平野春江
 謹んで年頭のご祝詞を申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い致します。初日の出はご覧になられましたでしょうか。処によっては、雲がかかっていましたが、綺麗な初日の出を見ることが出来ましたね。
 さて、昨年末のクリスマス祝会では、お子様同様に保護者の皆様にもイエス様ご降誕の喜びを共に味わい祝して下さったこと感謝申し上げます。今年度のクリスマス祝会の計画を立案する段階で2歳児(うさぎ組)の担任より相談がありました。乳児のクリスマス祝会で、2歳児は、親子で離れて座れる子は、椅子に子どもだけで座り、日頃の保育で行っているクラス礼拝のようにやってみたいとのことでした。クラス礼拝では、秋頃より、クラスを半分ずつ2回に分けて行っています。2歳児の子ども達が初めて行うクラス礼拝は『神様のお話を聴くのって楽しいな…』と思えることが大切であり、それを友達や保育者と共感できる喜びもあります。そのことを大切に行っております。礼拝は、2歳児に限らず、幼児のクラスも大切なことは同じです。礼拝の時には、しっかりと座っていなければいけない。おしゃべりをしてはいけない等の形や見た目は重要ではありません。キリスト教保育50の質問~見えないものに目を注ぐ~の著書に保育の中で礼拝の時をもつ意味として記されています。▲神様が生きて働いておられることを感じ、子ども達を守ってくださる神様と礼拝の中で出会えるのだということを感じるということ▼
 毎週行う礼拝や日々の祈りを通して、子ども達は目には見えない神様の存在を感じ、そして安心を覚えるのです。そのような経験をしていく中で、担任の想いの中に、いつもと同じようにクリスマス祝会の礼拝も行いたいとの考えに至りました。先に述べたように礼拝で大切なのは決して形ではないということです。その為、例えば同じ2歳児でも毎年々子どもや保育者は変わります。その都度、目の前の子ども達の育ちに応じたより良い方法を考えていくことが大切であると考えます。今年の2歳児を見ておりますと、振り返ること1年前の1歳児の秋頃より『一人ひとりの成長・発達や行為のテンポに応じた丁寧な保育をするために』を目指して、具体的な保育方法として生活面(手洗い・排泄・着替え等)を中心に、保育者一人に対して子どもが何人であれば個に応じた丁寧な援助が行えるのかを職員間で話し合い、保育者一人に対して2~3人の子どもを援助するように取り組んでまいりました。実践する中で、子どもと保育者との応答的な関わり、個々に応じた細やかな援助が以前よりも行えるようになり、子どもも心地よさを感じ、安心を覚え、より信頼関係の深まりを感じております。その子ども達が2歳児となり一人ひとりが自分の意志の基で生活をし、保育を作っております。そのような経験を積み重ねてきている子ども達だからこそ、クラス礼拝の時にも主体的に担任が語る神様のお話に耳を傾ける姿が見らるようになりました。その為、相談があった時には、「やってみればいいと思うよ。」との返事をしました。どの年齢も同様に、同じクリスマス祝会でも毎年々、保育者は子ども達と共に教育・保育を作り上げていきます。一人ひとりの個性を認め合いながらクラスとしての集団が作られていきます。だからこそ、その年々の素晴らしさがあり感動があります。幼児クラスのアンケートより、「先生が子どもの声を聴きながら進めているのが良かった」「子ども同士で助け合ってつくりあげているのがわかり感動した」等の保護者様の声を頂き、園の教育・保育理念を理解して下さっている事が伺え嬉しく思いました。今年も保護者の皆様と共にお子様の成長を見守ってまいりたいと思います。
~聖隷こども園こうのとり豊田 教育・保育理念~
・愛されて愛する心を知り、お互いが大切な存在であることを知る。
・一人ひとりの違いに気付きお互いを認め合いながら共に主体的に生活する。
・自己発揮できる環境の中で創造性を育てる。
・在園、地域の子育て家庭が、心豊かな環境で子育てできるように支援する。