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感謝

園長 平野春江
 春光うららかな季節となりました。暖冬の影響により、例年よりも早く「園長先生!春を見つけたよ」と誇らしげにつくしを見せにきてくれる子ども達の姿があります。そのような中、世界規模で『新型コロナウィルス』の問題が発生し、小さなお子様をお預かりするこども園としましては、様々な決断を迫られる状況となっております。こども園は、乳幼児期の園児が毎日集団生活をする場であり、長時間にわたり過ごす中で遊びのほかに食事や午睡など、園児同士が濃厚に接触する機会がどうしても多くなります。抵抗力が弱く、身体の機能が未熟である乳幼児の特性等を踏まえ、早めの対応が重要となります。保護者の皆様方におかれましても、こども園の特性をご理解頂き、早めのご対応にご協力頂けますようよろしくお願い致します。(園便り右下「新型コロナウィルスに関する保護者の皆様へのお願い」を必ずお読み下さい)
 さて、今年度も残すところ、1ヵ月となりました。今年度は、30名のきりん組(5歳児)の子ども達が巣立ちの時を迎えます。先日、卒園遠足に行ってまいりました。今年度は、新型コロナウィルスの関係で、名古屋港水族館には行かれませんでしたが、貸切バスに乗って『浜名湖体験学習施設ウォット』と『うなぎパイファクトリー』の2本立てで出掛けてきました。私も引率職員として、可愛い5歳児の子ども達と幸福な時間を過ごさせて頂きました。子ども達にとっては道中のバスの中でさえも楽しく、魚に関するクイズをしたり、たくさん会話を楽しみながら過ごしました。私は、一番後ろでA君とB君に挟まれるようにして座り、A君とB君が交代で話しかけてきてくれました。私の左側に座ったA君は、働く車が大好きな車博士のお子様です。「フォークリフトはね、こうやって動くんだよ(身振り手振りで)。色はね黄色とかオレンジ色が多いんだよ。パワーショベルはね…」と外の景色を見ながら、目に入った働く車について解説してくれました。そして私の右側に座ったB君は、昆虫や魚が大好きな虫・魚博士のお子様です。魚のクイズの際に「ふぐの針は黄色なんだよ。毒を持っているよ。イカにはね、墨袋があってね、体のなかに吸い込んだ水(海水のこと)と混ぜてふーって吐き出すんだよ。」と魚ついて解説してくれました。A君やB君だけではなく、きりん組には、たくさんの博士がおります。一人ひとりが『やってみたい』『知りたい』という自分の興味や関心に基づいて環境を通して学びが深められていきました。一人ひとりが違うからこそ、お互いに認め合いながら共に楽しさや喜びを分かち合い主体的に生きる力が育ちました。残念ながら卒園遠足にC君は体調を崩して行くことが出来ませんでした。バスの中でも『ウォット』で魚を見ている時にも、「C君に教えてあげよう!」「C君にも見せたかったね」と仲間のことを想う気持ちが言葉に表れていました。子ども達の気持ちの中には、C君も共に参加していることが伺えました。卒園遠足できりん組の子ども達と共に過ごす中で、卒園式で歌う讃美歌の歌詞の一節が私の頭に浮かびました。
♪いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことについて感謝しなさい。♪
子ども達の姿を通して神様の御言葉が与えられました。
 卒園までの残りの日々を大切に心を尽くして子ども達と共に門出の日を迎えたいと思います。在園児の保護者の皆様も今年度1年間当園の教育・保育にご理解ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。2020年度もどうぞよろしくお願い致します。