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大切な人

園長 平野春江
 新型コロナウイルス感染拡大防止に対する『緊急事態宣言』が発出され、多くの園児及び保護者の皆様には、家庭保育の御協力を賜り、心より感謝申し上げます。
今月号は、まずは御礼を申し上げたいと切に感じておりました。登園自粛を依頼させて頂いてから、3週間弱が経過しました。仕事等により家庭保育が難しい方以外は、この間継続したお休みをお願いしております。「お子様の様子は、どうですか?」「ご家庭でお子様を見て下さっているご家族の方は、どうですか?」週に1回は、ご自宅にご連絡を差し上げてご家庭での様子を伺っておりますが、乳幼児期のお子様を行動規制がある中で、連日ご家庭で育児をするという事は、本当に大変な事であるということは、保育者にとっては想像に容易い事であります。だからこそ、一日でも早い緊急事態宣言の解除を願っておりましたが、4月30日付で、磐田市より緊急事態宣言の延長が5月末日までと示されました。5月1日に、その旨を取り急ぎ一斉メールにて保護者の皆様にはお伝えさせて頂きました。ニュース等でも緊急事態宣言の延長の可能性について報道されておりましたので、ある程度の心構えはあったとしても、やはり決定事項として園からのお知らせをお読みになられて、肩を落とされた方も多くいらっしゃった事と思います。磐田市から示された資料には、今後の状況によって対応に変更がある場合もあると記載されておりましたが、計画では、約1ヵ月間を登園自粛とさせて頂きます。引き続き、定期的に園よりご家庭での様子を伺うご連絡をさせて頂きます。長期間に渡りますので、ご家庭の方でも、育児に苦しさや孤独感等を感じた際には、どうぞ速やかに園へ御連絡頂きますようお願い致します。お話を伺い、すぐに対応させて頂きます。又、登園自粛の期間に仕事等により『新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う自粛要請期間中の利用申請書』を提出した上で、園をご利用なさっている保護者の皆様方にもマスクの着用、アルコールによる手指消毒等の衛生管理の徹底にご協力を頂いております。その他にも、在宅勤務の方が登園日数を調整して下さったり、お迎えの時間等も通常よりも早めの設定を申し出て下さったりと保護者の皆様各々が、ご自身が置かれている状況の中で出来ることを率先して行って下さっております。
さて、私ごとになりますが『ステイ・ホーム』期間に子どもの頃に大好きだった『星の王子様(サン=テグジュペリ/作・絵)』の本を久しぶりに読みました。物語の中で、星の王子様が住んでいたとても小さな星で、一本だけ咲いていた花を王子様は、水をあげ、風が強い時には、風よけを立ててやり、毛虫を退治してやり、わがままを言うのを聞いてやったり、無駄なおしゃべりも聞いてあげたり、たまに黙り込んでいると、心配になって耳を澄ましたりして大切に愛情込めて育てていました。そんな中、星の王子様が色々な星で色々な人に出会います。最後の方で、きつねに出会います。そのきつねの言葉は、とても心に響きます。『星の王子様』の本は、夢のような物語ですが、生きていくうえで指針となる大切なメッセージが込められております。きつねはこう言います。「秘密を教えよう。とても簡単なことだ。心でなければものは見えないってことさ。かんじんなことは、目では見えないんだ。花のためにあんたが無駄にした時間のぶんだけ、花は大切なものになったんだ。」「大切に育てた分、花はきみになついているからね」こうのとり豊田で出会った園児と保護者の皆様は、職員にとって大切な人です。今、会えなくても「どうしているかな」「○○さん大丈夫かな」と、お休みしている一人ひとりのお子様のことを心で見ています。今は、一人ひとりの意識や行動が感染拡大防止に繋がることを心にとめ、園児全員の笑顔に会える日を辛抱して待ちたいと思います。ご理解ご協力のほどよろしくお願い致します。