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見えないものに目を注ぐ

園長 平野春江
 謹んで新春をお祝い申し上げます。元旦は、天候にも恵まれ暖かく清々しい年の始まりを迎えられましたね。皆様方におかれましても、思う様に外出は出来なかった事と思いますが、ご家族でゆったりとした時間をお過ごし頂けた事でしょう。
 さて、昨年12月12日に、キリスト教保育の行事の中でも特に大切なクリスマス祝会が行われました。新型コロナウイルス感染症が静岡県内でも依然として感染者が出ている状況での行事であり、0,1歳児クラスは開催を見合わせ、通常の保育の中で行わせて頂きました。また、2歳児以上のクラスでも例年とは形態や内容を一部変更した形での開催となりました。やむを得ない事とは言え、保護者の皆様のご理解を頂けるのであろうかと危惧しておりました。しかし、開催後の保護者の皆様のアンケートを拝読したところ、沢山の温かなお言葉を頂戴し、胸が熱くなる思いが致しました。職員を代表して感謝御礼申し上げます。中でも『コロナの中で、感染の対策をしながら開催して下さりありがとうございました。』とのお言葉を沢山頂戴しました。園としましては、感染防止対策に努めながら、どうしたら子ども達が無理なく自然な姿で参加できるのかを検討した上での結論でしたので、保護者の皆様のお言葉に大変励まされました。今後もご協力を頂きながら進めてまいりたいと思います。クリスマス祝会では、礼拝を以って始めます。キリスト教保育50の質問~見えないものに目を注ぐ~(一般社団法人キリスト教保育連盟著)に、保育の中で礼拝の時をもつことの意味として以下のように記されています。▲礼拝をするということは、そこにおいて神様と出会うということです。神様は礼拝の中で私達に語りかけて下さる方です。礼拝の中で神様の御言葉を聞くことによって、私達を導いて下さる神様のご計画をいただき、私達を守っていて下さる神様の真実の約束を受け取ることが出来るのです▼子ども達は、お祈りをしたり讃美歌を歌ったり礼拝をまもる中で、目には見えない神様の存在を覚えます。さらにクリスマスには、自分の置かれている以外の世界にも目を向ける機会とします。それがクリスマス献金に繋がります。皆様の温かなお気持ちと共に頂いたクリスマス献金のご協力ありがとうございました。そして4,5歳児になるとページェント(降誕劇)を演じます。子ども達は、絵本やお話を通してイエス様誕生の物語に触れます。まずは、ごっこ遊びから始まります。お話に登場する人物(マリア・ヨセフ・博士・羊飼い・宿屋・天使・大星・羊)等になって楽しむ中で、「この時、どんな気持ちだったのかな…」と思いを巡らせ、自分達の考える言葉で物語を繋いでいきます。色々な役を交代しながら表現し、最後は仲間との話し合いで自分のやりたい役を決めました。特に5歳児になると自分達が楽しむのはもちろんの事、大好きなお父さんやお母さん、ご家族にイエス様誕生の嬉しい知らせを伝えたいという想いにも立ちます。その為、緊張する中でも見てくれている家族に声(気持ち)が届きますようにという願いで、一人ひとりが精一杯の力を出して演じる姿が見られました。保護者の皆様のアンケートにも*セリフがわからなくなってしまった時は他の友達が教えてあげている姿が素晴らしかったです* *きりん組(5歳児)の子が、ぱんだ組(4歳児)の動きを優しく促す姿に心がとても温まりました*等のお言葉があり、目に見える育ち(成果)だけに捉われるのではなく『今、我が子は、何が育とうとしているのか』『仲間と共に取り組む中で、何が育っているのか』等、お子様や周りの仲間との関わりの姿を通して成長をご覧頂いた事が読み取れて大変嬉しく思いました。クリスマス祝会が終わった翌週からは、3歳児も交えて3日間に渡り、特別公演が開かれました。やりたい子が集い好きな役を演じて楽しみました。私が観た公演では大星が10名(本来は1名)程並んで光り輝いていました。ひよこ組(0歳児)や、りす組(1歳児)うさぎ組(2歳児)の小さなお客様も観覧し、宿屋さんの♪トントントンこんばんは、一晩泊めて下さいな~トントントン~トントントン♪の歌を動作つきで一緒に歌う姿は、何とも可愛らしく微笑ましい姿でした。こうして、聖隷こども園こうのとり豊田の文化が引き継がれていくのです。今年も保護者の皆様と園とが、お子様の成長を共に見守り語り合いたいと思っております。本年もどうぞよろしくお願い致します。