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手を携えて

                                             園長 平野 春江

 2021年度の教育・保育の歩みが始まりました。お子様のご入園ご進級おめでとうございます。27名の新入園児を新たに迎え、162名(4月1日現在)でスタートしました。入園式は、新型コロナウイルス感染防止対策として午前の部・午後の部に分けて執り行われました。在園児を代表して園で一番大きいきりん組(5歳児)のこども達が歓迎の意をこめて讃美歌♪神様のみ声が聞こえます♪を歌ってくれました。5歳児の誇らしげな表情と新入園児の笑顔で会場が喜びに溢れました。新たな出会いを導いて下さった神様に感謝致します。新入園児のお子様もそして在園児のお子様にとってもこの日を境に昨日とは違う今日が始まります。とりわけ新入園児のお子様にとっては、初めての社会です。お子様にとってご家族は命綱のような存在です。この広い世界の中で、たくさんの見知らぬものに囲まれていても不安を感じずに過ごしていけるのは、ご家族の存在のおかげです。こども園に入園するという事は、その大切な人と離れ、見たこともない場所、物、音、におい、そして人たちに囲まれることを意味します。お子様にとってできるだけ負担のかからない状態で、こども園が安心できる場となるように園では慣らし保育を設けさせて頂いております。まずは、ご家族の方と一緒に保育室で過ごして頂き、側にいてくれることでお子様もためらわずに、純粋に新しい環境に関心を持ち、行動できるように致します。お子様の状態に応じて1時間、2時間…とご家族から離れる時間を延ばしていきます。保護者の皆様には、仕事復帰をする前の貴重な時間を頂くことになりますが、こども園に慣れることが、お子様の「あきらめ(泣いていてもご家族の方は来てくれない)」によるのか、それとも「ご家族の方がちゃんと迎えに来てくれる」という信頼によるのかは、その後の長い園生活に繋がっていくと思っております。お子様の様子や保護者の皆様の就労開始時期等を考慮しながら進めてまいりたいと思います。ご理解の程よろしくお願い致します。進級した在園児のお子様も新しい保育室や担任に慣れるまでには、少し時間が必要となります。心身の疲れを覚えて、様々な形で表れることも予想されます。しばらくは、より一層親子の触れ合いの時間を心掛けて頂きたいと思います。お子様のことで何かご心配な事等がございましたら、どんな些細なことでも結構ですので職員にお声掛け下さい。そして、在園児の保護者の皆様方には、年度末特別保育期間に家庭保育のご協力を賜り感謝申し上げます。多くの皆様に御協力頂き、新年度の準備及び計画・職員の学びの時が与えられ、新たな気持ちで新年度を迎える事ができました。
 さて、昨日の新聞に「高校教科書検定」についての記事が掲載されておりました。『主体的、対話的で深い学びを掲げる新学習指導要領に対応した初の検定。随所に「問い」を設けて話し合いや考察を求める構成が目立ち資料も多様』とありました。当園の指針とする幼保連携型認定こども園教育・保育要領の解説書の中にも同様の言葉が記載されてます。(主体的、対話的で深い学び)こども園は、「環境を通して行う教育・保育の場」であり「乳幼児の主体的な活動としての遊び」を中心として一人ひとりの気づきや学びに応じた援助を行っています。こうのとり豊田でも、子どもが自ら育とうとするものを育てるための環境を整え(主体的)子どもの声を聴きながら(対話的)、教育・保育を作り上げております。(深い学び)
 2021年度も保護者の皆様と共に手を携えて、お子様のご成長を見守っていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。