グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 園長コラム  > 安心感と信頼感

安心感と信頼感

園長 平野春江
 今年は梅雨入りが早かったですね。梅雨の合間を見ながら、この時期ならではの戸外遊びを楽しみたいと思います。新型コロナウイルス感染症が静岡県内でも広がりをみせ、静岡県警戒レベルが『レベル5』に引き上げられました。磐田市からも、こども園で教育・保育を行う上での留意点等の通達がきております。保護者の皆様方にも保育室への入室制限や時間短縮等のご協力を頂いておりますが、もうしばらく継続させて頂きたいと思います。
 さて、幼保連携型認定こども園における教育及び保育の基本として、『乳幼児期は周囲への依存を基盤にしつつ自立に向かうものであることを考慮して、周囲との信頼関係に支えられた生活の中で、園児一人ひとりが安心感と信頼感をもっていろいろな活動に取り組む体験を十分に積み重ねられるようにすること』とあります。この内容を象徴する園児と保育者との関わりをご紹介します。休み明けの月曜日、早朝の時間帯の保育の様子です。登園してきた4歳児のAさんが、保護者と離れたあとに保育者の背中に負ぶさった形で体をくっつけました。次に登園してきたBさんは、保育者の膝の上に座りました。その次に登園したCさんは、保育者の右腕に自分の腕を絡めながら身を委ねてきました。その様子を眺めていたDさんは、最後に保育者の空いている左腕に同様に自分の腕を絡めて身を委ねてきました。見ると、4人の子ども達が同時に1人の職員にくっついていました。子ども達のこのような行動は、安心感を得る為です。大好きなご家族と離れた後、子ども達は様々な方法で安心する居場所を自ら見つけていきます。すぐに遊びに入れる子もいれば、しばらく友達が遊ぶ様子をじっと眺めながらゆっくりと遊びに入っていく子もいます。そして、ご紹介したように職員とスキンシップをとりながら気持ちの安定を図る子もいます。手を握ってあげると安心する子もいます。一人ひとり様々です。職員は、子どもの様子を観察しながら見守ったり想いの表出に応じながら受け止めております。乳幼児をお預かりするこども園では、子どもが安心感と信頼感をもっていろいろな活動に取り組むことができるよう、一人ひとりのお子様に応じた関わりやスキンシップを行います。そう考えますと、コロナウイルス感染症対策が相反するところもあります。頭を悩ませるところです。感染症から子どもを守るための対策(手洗い・消毒の徹底や3歳以上児のマスク着用、3密を防ぐ等)を徹底しながらも、生きる力の基礎を培う大切なこの乳幼児期のお子様をお預かりしている責務を全うする為にも職員間で話し合いを重ねながら最善の方法を見出していきたいと思います。保護者の皆様にも安心してお子様をこども園の職員に託して頂けるよう、引き続き教育・保育の様子は、コドモンのドキュメンテーションやおたより等でお伝え致します。是非、ご家庭での様子もお聞かせ下さい。