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情感溢れる言葉(声援)

 園長 平野春江
 秋も深まり、めっきり日脚も短くなってまいりました。食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋と申しますが、子ども達にも通ずるものがございます。担任からの報告でも各年齢の給食の規定量を食べられる子が多くなったり、おかわりを求める子も増えたりと嬉しい子ども達の姿が見られるとの話が上がっています。(食欲の秋)また、乳児クラスでは自分の好きな絵本を腕に抱えて保育者の膝の上に座って1対1で絵本を読んでもらうのを順番で楽しみに待つ姿や、幼児クラスでは、月間絵本や季節の絵本等の読み聞かせの際に、友達と共有しながら楽しむ姿が見られているとの話も上がります。(読書の秋)そして、スポーツの秋と言えば、10月24日(土)幼児クラス対象でパワフルフェスタが開催されました。乳児クラスの保護者の皆様にもお子様が幼児になった時のことをイメージしながらお読み頂けたらと思います。開会式の冒頭でもお伝えしましたが、行事は日頃の教育・保育の延長線上にあります。子ども達にとってパワフルフェスタがゴールではなく遊びのきっかけとなります。夏が終わり涼しくなってくると、子ども達は全身を使って活動的に遊びを楽しんでいきます。友達や保育者と一緒に鬼ごっこをしたり、数を数えながら長縄跳びをしたり、竹馬を支えてもらいながら挑戦したり、高い所からジャンプしたり、ボールを使って集団ゲームをしたりと繰り返し楽しむ様子が見られるようになります。保育者は、一人ひとりの姿を見守り、励まし、認めながら子ども自身が自分なりの目標(これができるようになりたい等)に向けて取り組めるように関わっていきます。友達や年上の子が何度も挑戦しながら一喜一憂している姿に刺激され、興味のなかった子も自ら取り組み始めることもあります。出来るようになった子が自分の経験を基に出来ない子に優しく教える姿も見られます。このような日常の子ども達の遊びをパワフルフェスタの競技内容に組み入れました。今年度は、東京オリンピックにちなんで『ケロリンピック』という絵本をテーマに物語の世界を楽しみながら進めてまいりました。ある日、こうのとり豊田に絵本の登場人物(生物?!)から手紙が届きます。それをきっかけに子ども達は物語の世界にぐっと引き込まれていきました。手紙の返事を書いたり、絵本には記されていない事柄について想像を膨らませ保育者や友達と空想の世界を楽しんでいきました。当日は、青城小学校のグランドをお借りして、3歳児のみと4,5歳児合同の2回に分けて行われました。初めての場所にも関わらず、どのお子様もいつもの保育と同じように自然体の姿で楽しむ様子が見られました。その様子が保護者の皆様とも共有することが出来て大変嬉しく思います。実施後のアンケートでも『日頃、子ども達が園で楽しんでいる様子が競技からよく伝わりました』『異年齢で応援し合う子ども達の様子が微笑ましくて感動しました』『きりん組(5歳児)がぱんだ組(4歳児)の競技のお手伝いをしている場面があり素敵でした』等、多くの声が寄せられました。アンケートでも声を頂きましたが、昨年度より競技中に効果音として流していた音楽をなくしております。より日頃の保育に近い状態でお子様の成長を見て頂きたい為です。競技中のお子様の息づかいや思いっきり走る音、友達を応援する仲間の声援等を1つ残らず聞き逃さずに見て頂きたいという思いからです。コロナ禍ではありますが、子ども達の頑張りに会場にいる全ての人が小さな声で声援を送って下さいました。その声援こそが子ども達に力を与える効果音であると思っております。会場が温かさで包まれておりました。競技に参加しているお子様も応援しているお子様も声援という情感あふれる言葉やまなざしを会場の皆様から沢山注いでもらうことが出来ました。パワフルフェスタでの経験は達成感と共に心地よい感情が子ども達の心にまた一つ蓄積されたと思います。開催にあたり保護者の皆様にご理解とご協力を頂き感謝申し上げます。パワフルフェスタは、子ども達にとってゴールではなくきっかけと申しましたが、次の週に3歳児の子ども達が異年齢のお兄さんお姉さんの姿に憧れて、4歳児や5歳児の競技をやってみようとする姿が見られました。4歳児も5歳児も引き続き自分なりの目標を立てて取りくんでいくことと思います。引き続きお子様に温かな声援を応援をお願い致します。