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沢山の愛

園長 平野春江
 謹んで新年のお喜びを申し上げます。元旦は、天候にも恵まれ暖かく清々しい年の始まりを迎えられましたね。皆様方におかれましてもご家族で穏やかな新年を迎えられたことと思います。
 さて、昨年12月18日に、主イエス・キリストの降誕を祝うクリスマス祝会が行われました。新型コロナウイルス感染防止対策を行いながら1歳児から5歳児までのお子様と保護者の皆様と一緒にクリスマスをお祝いする事が出来ました幸いに感謝致します。ひよこ組(0歳児)は、保育の中で職員と一緒にお祝いを致しました。また、クリスマス献金のご協力ありがとうございました。クリスマス献金を通して子ども達は、身近にいる友達以外の様々な状況により恐怖や貧困等の苦しみを背負っている友にも目を向ける時が与えられます。自然災害や地域紛争、児童労働、貧困等が起きていることを年齢に応じた話を通して知る時とします。幼児クラスになると自分達には何が出来るのかを話し合う場も持ちます。アドベント(クリスマスを待つという準備期間)の期間に、それぞれご家庭の状況に応じた形で少しずつ献金を進めて下さる様子をお子様からの会話を通して職員や仲間も知ることができ少しずつ優しい気持ちが広がっていきました。ユネスコ憲章(全文)には『戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。』とあります。職員も保護者の皆様も身近にいるお子様の純真な心に触れることが出来ます。これは何より幸せなことです。子ども達の姿を通して身近にいる大人(職員や保護者の皆様)も自分の心の中にある優しさに触れ、心地よさを覚えたことと思います。そして人の心の中に平和のとりでを築くためには、この乳幼児期に子どもが周りの人びとから愛され、自分が大切な存在として受け入れられていることを感じとることが大切であります。園においても保育者からの応答的な関りや一人ひとりが温かなまなざしをもって接してもらうことで子どもが安心して自分らしく自らを表現することができるようになると考えます。その毎日の積み重ねにより自分が大切な存在として受け入れられていることを感じてもらえると思っております。クリスマスは、降誕の出来事を通して示された神の大きな愛を感じると共に、身近な人の愛を感じる時でもあるのではないでしょうか。そして、保護者の皆様がご回答下さいましたクリスマス祝会のアンケートを拝読し、そこからも沢山の愛を感じました。感染防止対策のために、保護者の皆様にはご協力を頂くところも多かったのですが、大勢の皆様から園や職員への労いの言葉や感謝を表す言葉を頂戴致しました。また、園の趣旨を理解して下さっている言葉を沢山頂戴致しました。祝会の際にもお伝え致しましたが、ページェント(降誕劇)は、クリスマスに関する聖書物語を見たり聞いたりする中で、登場人物や時代の背景に想いをはせ5歳児などが今までの経験を基に動き出します。保育者はその様子を見ながら衣装や博士の贈り物・まぶね等を保育室に置いていきます。それらを用いて子ども達は交代で様々な役を演じて楽しんでいきます。その過程の子ども達の発想や発言を大切にセリフを組み立てたり役割を決めていきました。今年度は製作が得意な5歳児Aくんが大道具等を作製し職員顔負けの動きで黒子に徹する等の姿もあり、子ども達と共に作り上げていったページェントとなりました。保護者のアンケートでも『劇の完成度重視ではなく、子ども達ひとりひとりが自分らしさや、緊張やうろ覚えでセリフを忘れたお友達を助けながら劇が進行していく様子が微笑ましかったです。そしてやはり、自分で決めた役をやりきり親に、良かったよ!!と認めて貰った時の表情がとても印象的でした。過程を大切にされたからこその達成感がそこに現れていると感じます。』等の言葉を頂戴しました。職員一同、喜びと感謝で胸が熱くなる想いが致しました。あらためて感謝御礼申し上げます。今年も保護者の皆様と共にお子様の成長を見守ってまいりたいと思います。本年もどうぞよろしくお願い致します。