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6月の聖句

「そして通りがかりに、アルファイの子レビが収税所に座っているのを見かけて、『わたしに従いなさい』と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。」
(マルコによる福音書2章14節)


わたしに従いなさい

宝塚栄光教会牧師 岩間 洋
 イエス様が道を歩いておられると、レビという人が収税所に座って仕事をしているのをご覧になりました。彼は、人々から税金を取り立てる徴税人でした。当時、ユダヤの国はローマ帝国の支配下にあり、国民はローマ政府に納税の義務を負っていました。しかしローマは、プライドが高いユダヤ人から直接徴税するのではなく、ユダヤ人の中から徴税人を立て、彼らに地位と権限を与えて、同国民を通して徴税をすることによって、ユダヤ人たちの反感を緩和しようとしました。納税額は決まっており、徴税額は徴税人の自由裁量に任せられていましたから、たいていに徴税人たちは多額の税を取り立て、差額は自分の収入にしていました。ですから彼らは裕福でした。ただ、人々からは嫌われ、軽蔑されていました。
 レビもその徴税人でした。彼には富も権力もありました。けれども、彼の心には喜びも平安も満足もありませんでした。自分の人生はこれでいいのだろうか、と思い悩んでいました。そういうところにイエス様が通られ、「わたしに従いなさい」と声をかけられたのです。その言葉には権威がありました。レビは、このお方に従って行けば間違いはない、と確信して、直ちに立ち上がってイエス様に従いました。
 彼は富も地位も失いました。しかし、それらには代えられない喜び、平安、満足を得ました。イエス様に従うことによって与えられる喜び、平安、満足でした。私たちも、イエス様に従えば、必ず喜び、平安、満足が与えられます。十字架で罪が赦される恵みによる喜び、平安、満足です。求めていきましょう。