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8月の聖句

平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。
(マタイによる福音書5章9節)


平和を実現する人

宝塚栄光教会牧師 岩間 洋
 広島・長崎の原爆の日、また終戦記念日のある8月を迎えました。この月になると、毎年のように平和について議論されます。平和については、8月だけでなく、いつも議論されるべきだと思います。今年3月には「安全保障関連法」が成立。先日の参議院議員選挙では与党が圧勝し、いわゆる“改憲勢力”が三分の二を超えたとか…。「安保法」の是非について、また現行憲法の是非について、いろいろと意見の分かれるところではありますが、日本の行く末に、なんとなく心配が付きまといます。平和への努力は、たゆまず続けていかなければならないと思います。
 しかし、ここで、平和は人間の努力だけで実現できるのか、という問題にぶつかります。そもそも戦争が起こる原因は、人間の持っているエゴイズムです。それが国家的規模になって戦争に至ります。この人間のエゴの解決に目を向けなければ、真の平和はありません。しかしながら、エゴは自分の頑張りでは取り除くことができません。天地を創造され、私たち人間をも創造された神に介入していただかなければ、どうにもなりません。その神の介入こそ、イエス・キリストの十字架でした。
 神は、キリストをこの世に送り、十字架にお付けになりました。神は、罪を犯して神に背いていた私たちを、なおも愛してくださり、エゴという罪に縛られていた私たちを神と和解させてくださいました。私たちがキリストによる神との和解を頂くことこそ真の平和への道なのです。キリストにあって平和を実現する人になりたいと願います。