１０月の聖句

宝塚栄光教会牧師　岩間　洋
　イエス・キリストのおられる家に、中風（脳梗塞などの疾患）を患う男性が、寝かされたまま4人の友人に運ばれて来ました。するとイエス様は、彼に「子よ、元気を出しなさい。あなたの罪は赦される」と言われました。彼らは、イエス様のもとに病人を連れて行けば、必ず治してくださると信じて、彼を連れて来たのです。ところが、イエス様は彼に罪の赦しの宣言をお与えになりました。
　この聖書の記事は、私たちに大切なことを教えています。私たちを不幸にするのは、病気や怪我などの外的要因ではなく、魂の奥深くに巣くう罪だということです。イエス様は、そのことをご存じで、病気の癒しよりまず罪の赦しをお与えになったのです（もちろん、その後でイエス様は彼の病もお癒しになりました）。
　罪とは、天地を創造されたまことの神から離れている心の状態です。私たちは神の前にみな罪人です。この私たちの罪のために、イエス様は十字架にかかって死なれました。イエス様のもとに行けば、いつでもイエス様は罪を赦してくださいます。これが福音（ふくいん）です。