５月の聖句

宝塚栄光教会牧師　岩間　洋
“親孝行、したいときには親はなし”と昔から言われます。若いときは親のことをあまり顧みず、自分本位の生活をしてきた者が、自分も人の子の親になったころ、自分の親を思い出し、遅ればせながら親孝行をしたいと思うときには、もう他界してこの世にはいないことが多い、ということから、親孝行は早いときからしておくべきことを戒めた言葉です。親孝行というと“古臭い”と思われがちですが、大切なことです。旧約聖書の出エジプト記に記されているモーセの十戒の第五の戒めは、「あなたの父母を敬え」です。この教えは、単なる道徳律ではなく、父なる神を畏れる心が根底にあります。天地を創造され、私たちを愛していてくださるまことの神を信じ敬う心から、真の親孝行の精神が培われます。このことをわが子に伝えることができる親となりたいですね。