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9月の聖句

「富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。」 
(マタイによる福音書6章20節)


富は天に

宝塚栄光教会牧師 岩間 洋
 ある老人が、一人ひっそりと亡くなりました。彼女の枕の下から、数百万円の預金通帳が出てきました。その人は、こつこつ貯めたお金を大事に預金していましたが、いつ、誰に奪われるか分からないという不安にさいなまれて、いつも枕に下に入れて寝ていたというのです。お金は彼女を幸福にはしませんでした。また、ある会社の重役は、いつ部下が失敗をして自分が責任を取らされるかと思うと、夜もぐっすり眠れないとこぼしたそうです。地位も彼を幸せにはしませんでした。
 私たちは、この地上に様々な宝を持とうとします。ある人は金銭を、ある人は不動産を、ある人は地位を、ある人は学歴を…。それは、自分や家族が幸福になりたいからです。幸福を追求することは、日本国憲法に保障されている国民の大切な権利の一つです。しかし、幸福を得るために必要欠くべからざるものは何か、ということを考えなければなりません。イエス・キリストは、「富は、天に積みなさい」と言われました。天に積む宝とは何でしょうか。それは、たましいの救いです。キリストの十字架を信じて罪が赦されたら、たましいの平安と喜びと希望が与えられます。これこそ、虫も食わず、さびも付かず、盗人に盗み出されることもない真の宝です。この宝を天に積んで、この地上で平安のうちに、喜びと希望に溢れて歩んでいきましょう。