８月の聖句

宝塚栄光教会牧師　岩間　洋
　子どものころ、父に連れられて登山をしたとき、泉を見たことを思い出します。石の下から、冷たい清水がこんこんと湧き出ているのです。“泉って、ずうっと水を湧き出させとるんやな”と感動深く父に言ったことです。
　上記の言葉は、イエス・キリストがサマリヤの一人の女性に語られたみ言葉です。彼女は、わけあって、町の女性たちが水汲みに来る朝を避けて、暑い昼日中、井戸に水を汲みに来たのですが、そこでイエス様に出会い、イエス様から「永遠の命に至る水」のことを聞きました。その水とは、口から入ってのどを潤し、胃袋に入ってまた体外へ出て行くH2Oの水ではありません。私たちの内側に入る魂の救いのことです。つまり、キリストが十字架で死なれたのは、この自分の罪のためだったと信じることによって頂く、罪の赦しの救いのことです。これをイエス様は私たちに下さると言われるのです。
　しかもこの救いを頂いたら、私たちの内に泉が出来て、永遠の命に至る水が湧き出る、つまり絶えず喜びと感謝と平安を周囲にも分け与えていく者になるのです。そのような人になりたいと思われませんか。