３月の聖句

宝塚栄光教会牧師　岩間　洋
　キリスト教の暦では、今年は３月６日の水曜日から、レント（受難節）というシーズンに入ります。イエス・キリストが十字架の苦しみを受けてくださったことを深く思う期間です。キリストは何の罪も犯さないお方だったのに、むごい十字架にかかって死なれました。当時のユダヤの指導者たちの妬みを買って、策略をめぐらされて捕らえられ、さばかれて十字架刑に処せられたのです。しかし、その死は単なる処刑死では在りませんでした。私たちを罪から救うために贖（あがな）いの死だったのです。
　私たちは、天地を創造されたまことの神様の前に、皆等しく罪人です。私たちの内には、憎しみ、恨み、妬み、憤り、我がままなど、神様に喜ばれない思いが渦巻いています。それらが時には、法律に触れるような犯罪となって表に現れます。そのような罪人の私たちは、そのままでは滅びるしかありません。
　けれども、愛に富んでおられる神様は、私たちを救いたいと思われ、かけがえのない独り子キリストをこの世にお送りになりました。キリストは神様のみ心に従って、自ら十字架にかかられました。神様はそこまで私たちを愛してくださったのです。この神様の愛を、そのまま受け取りましょう。神様はあなたを愛しておられます。