１１月の聖句

宝塚栄光教会牧師　岩間　洋
　私たちが好む言葉の一つに「愛」があります。しかし、真の愛とは何かということを考えさせられる昨今です。幼児・児童にたいする親の虐待の問題は、報道されない日がないと言っても言い過ぎではありません。通り魔事件なども頻発しています。人間の愛とは、なんとはかないものかと思います。
　しかし、聖書には真の愛が示されています。それは神の愛です。上掲の聖句は、神が私たちに語りかけておられる言葉です。神は私たちをとこしえの愛、限りない愛で愛していてくださいます。その愛は、“ここまで”という限界がありません。また“これだけのことをしたから…”という条件もありません。神はどんな人をも、無条件で、永遠に愛してくださるのです。
　その現われがキリストの十字架でした。キリストは罪のない神の独り子でしたのに、罪人の私たちのために十字架にかかって死なれました。神がそうされました。神は、それほどに私たちを愛してくださったのです。その愛を受け取って、神の愛のうちを歩んでいく時、私たちも心から人を愛する者になります。この愛を子どもたちにも伝えて行きたいですね。