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今を楽しんで

例年になく暖かい中、新しい年を迎えました。年末年始をご家庭で過ごした子どもたちが、元気に保育園に戻ってきました。休みはあっという間に過ぎていきますが、日々に感謝しつつ今年も進んでいきたいと思います。 5日、礼拝を守った後、在園児、ほし組、のがみっこくらぶの子ども達と新年のつどいをしました。「あけましておめでとう」の挨拶をし、おせち料理についての話を私から少ししました。昔のようにとはなかなかいきませんが、伝統を継承していくということを意識することは、必要なのではと感じます。少しずつでも伝えていきたいものですね。

先日の朝日新聞に十文字学園女子大学教授 内田伸子氏の「早期教育よりも遊びとふれあい」という記事が載っていました。子どもの早期教育が過熱気味ですが、小さいうちにどんな教育を受けさせるかで子どもの将来が決まるというのは間違いで、米国の調査で、生後6か月から10か月の間に早期教育の教材ビデオを1日1時間以上見せられていた子どもたちは、認知や言語の発達が遅れていることがわかり、その上6か月の子どもに1時間もビデオを見せると、起きている時間の大半で音と光の強烈な刺激を浴びている状態になり、脳にオーバーフローを起こしてしまうという結果もあるとの事です。また、幼児期に絵本の読み聞かせをたっぷり受けた子や、手先を使うブロックなどの遊びを好んでいた子は、小学校の国語力が高いなどの統計もあるようです。早期教育を重視するのではなく、親子の触れ合いや楽しい会話を大切にし、楽しい経験を共有しようとすることのほうが大切なのだと思います。子どもが大きくなると時間を共有することが難しくなります。子どもと過ごせる今だからこそ、楽しんで欲しいと思います。

辻田 紀子