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「転んでも、ただでは起きない」

 梅雨だというのに、30度を超え空が夏空のように高い日が続き、梅雨明け間近のように感じますね。水遊びやプール遊びが始まり、子どもたちの歓声が聞こえる反面、水が苦手という子どももいると思います。今月は、「苦手」ということに着目してみたいと思います。例えば、短縄一人跳びに子どもが挑戦する時、初めて挑戦する子や今まで上手くいかない経験のある子どもはすぐに、「できない」と言うか、黙ってやろうとしないという姿がみられることがあります。上手くできないと笑われる、できない自分はダメなんだと思っているようで、やろうとしないのです。当然、始めからできるわけがありません。そこで、少しでもいいから挑戦してみようと思えるように私たち大人は、あれこれと声をかけたりします。でも、5歳くらいになると、大人の言葉だけではなく、子ども同士の言葉でやる気にもなりますね。小さな時から時間をかけて何度も失敗し、何度も挑戦していくことが当たり前だったのに、いつの頃からか、失敗を恐れるようになってはいないでしょうか。先を予測できるようになる分、慎重にもなりますが・・でも、今、この時期の子どもには苦手だからやらないではなく、何事も実際にやってみて、それを基に諦めないで次を考えて工夫するようになって欲しいと思います。心配な思いは、子どもがいくつになってもあるものです。でも、「信じて、見守る」ことで「転んでも、ただでは起きない」子どもに育って欲しいと思います。
辻田 紀子